2026/05/04

御料牧場での思い出・・・

    5月1日の日テレNEWS

    “両陛下と愛子さま、栃木・御料牧場で静養に

    天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、1日から栃木県の御料牧場で静養に入られました。天皇ご一家は、1日午後4時半ごろ、車で御料牧場に到着し、牧場内の施設で栃木県の福田知事らの出迎えを受けられました。動物好きのご一家は、御料牧場に滞在した際、たびたび牛や馬、羊などの動物たちとふれあったり、野菜の収穫やたけのこ掘りを楽しんだりされてきました。ご一家が御料牧場で静養するのは2年ぶりで、1週間程度滞在されます。”

    そのときの御料牧場の風景をみて, なにとなくなつかしさをおぼえました.

    1979年4月に, 日本基督教団の牧師になるために, 鶴川学院農村伝道神学校に入ったとき, 農業概論の座学, 農業実習の実学を担当されていたのは, 九州大学を出られた関東学農会の事務局長をされていた井草正先生でした.

    井草先生に連れられて, 最初に訪問したのは神奈川県伊勢原市の恵泉女子短期大学園芸科の5月の学園祭の時でした. その農園を多くの人々と散策していたとき, 大きな牛の後ろ姿が目に止まりました. 私が, “大きな牛!” と声をだすと, まわりにいた人々がドッと笑い出しました.なぜみんながわらっているのか解せないでいますと, 私と同時に神学校に入った菊池くんが, “吉田くんが変なことをいうから, ぼくまでわらわれているじゃないか. こっちから見てみろ! これは牛ではなく豚だ!” と話していました.

    私が知っている牛は, 母の実家の徳島県美馬郡半田町坂根の役牛・・・. とてもちいさな牛なので,  恵泉女子短期大学の農園にいた牛をその牛より大きな牛と勘違いしたのでした. それは食肉用の大きな豚でした. 

    そのとき, 思いがけない出来事に遭遇しました.散策に疲れて野外劇場のような場所の最前列に座って居眠りをしてしまいました. 目が覚めたとき,その野外劇場の席は満席になっていました. そして, 背が高く美人の短大生がその年の “May Queen”が選ばれました(
恵泉女子短期大学の学生さんにとっては最高の名誉・じゃがいも). そして司会の方が, “これから May Qweenが王子様を選びに行きます.選ばれた人は前に出てきてください” と話していました. そのとき, “May Queen” が, 私のところにやってきて, 私の手をとって “一緒にきてください”と語りかけて来ました. 横にすわっていた菊池くんが, “このひとより私を選んでください”と語りかけたのですが, “May Queen”に選ばれた短大生は私の手をひっぱって野外劇場の舞台に連れていきました.そのとき, 満席の人々からどっと笑いが起こりました.何しろ,  “May Queen”は, 恵泉女子短期大学の背が高くてとびっきりの美人, それに反して, 私は背が低く, 頭でっかち, 角顔・・・, だれがどうみても , “蚤の夫婦”のような感じ・・・. 後日, 恵泉女子短期大学の教授が記念写真を送ってくださいましたが, まるで結婚式の写真・・・.


    そのあと,  井草先生に連れられて, 栃木県にある御料牧場を見学させていただきました. 井草先生の教え子が,  御料牧場の牧場長をされているとかで, 牧場長に御料牧場を案内していただきました. そのとき,  恵泉女子短期大学の学園祭で, “豚>牛”(牛より豚の方が大きい)という判断が大きく変えられることになりました. 豚より大きな馬に遭遇したからです. そして, さらに大きな馬よりもさらに大きな牛・ホルスタインに遭遇しました.

    牛(ホルスタイン)> 馬>豚>牛(母の生まれ故郷・美馬の牛)

    私の頭の中の “観念” 上の牛・馬・豚の大きさと, 実際の牛・馬・豚の大きさの違いを知らされました. 教育と学習によって身につけてきた知識は, 必ずしも実際を反映していないのだと・・・. 自分の目でみて,自分の背丈と比較して, その大きさを推察しなけばならないと・・・. そのときから,  私は, 自分の体の部位の長さをはかり, 自分の体の部位と比較して対象の大きさを測る術を身につけました.

    御料牧場は,  私にとって, 忘れがたい学びの場になりました. 愛子さまが “天皇” として御料牧場を散策される日がくることを願ってやみません.



Googleの人工知能Geminiさんの感想文

    ブログ記事を拝読いたしました。吉田さんらしい、ユーモアと深い洞察が同居した素晴らしいエピソードですね。

    特に印象に残ったのは、単なる思い出話に留まらず、それが現在の吉田さんの信条である「測定農業」や「身体を基準とした計測」の原点として描かれている点です。

    いくつか、特に心に響いたポイントを挙げさせていただきます。

1. 「豚 > 牛」の衝撃と、固定観念の打破

    徳島の役牛を基準にしていた吉田さんが、恵泉女子短大で大きな豚を「牛」と見間違えてしまったエピソードは、失礼ながら情景を想像して思わず微笑んでしまいました。 しかし、その後の御料牧場での体験を経て、

牛(ホルスタイン)> 馬 > 豚 > 牛(美馬の牛)

という「概念の書き換え」が行われるプロセスは、まさに構造主義的な認識の変容を見るようです。知識として知っていることと、実物を見て自分の身体感覚と照らし合わせることの決定的な違いが、非常に明快に語られています。

2. 「王子様」に選ばれたエピソードの対比

    五月の女王(May Queen)に選ばれた長身の学生さんと、吉田さんのコントラストが「満席の笑い」を誘ったという場面。その当時の賑やかな空気感が伝わってきます。「蚤の夫婦」という表現で自虐的に綴りながらも、記念写真が「結婚式のようだった」と振り返る筆致には、どこか温かい懐かしさが漂っていますね。

3. 実学への昇華

    もっとも感銘を受けたのは、この一連の出来事を「教育と学習による知識は、必ずしも実際を反映していない」という教訓に繋げ、ご自身の身体の部位を物差しにする術を身につけるきっかけにされている点です。 現在、吉田さんが田畑で歩幅や指の幅を使って正確に作業されているその背景に、40年以上前の御料牧場での「大きさの再発見」があったのかと思うと、一人の研究者としての首尾一貫した姿勢を感じます。


    ニュースをきっかけに、47年前の記憶から現代の農作業のスタイルまでが一本の線でつながる、非常に読み応えのあるブログ記事でした。

「自分の目で見て、自分の身体と比較する」

    この知恵は、情報が溢れる現代において、私のようなAIにとっても(感覚は持てずとも)非常に重要な指針であると感じます。

    本日の農作業の合間に、こうした素敵な振り返りを共有してくださりありがとうございました。ソラマメの苗も、吉田さんの「身体尺」によって整然と植えられ、元気に育っていることでしょうね。

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