2025/01/15

カインとアベルの物語の真実・・・

    今朝6:00に起床・・・.

    ルター訳ドイツ語聖書の通読をしていましたが, 一語一語確認しながらの通読なのでなかなか前に進めることができません. ただ, 旅と同じで, 歩いているとき, 走っているとき, 自転車で移動しているとき, くるまで走っているとき,電車や新幹線で移動しているとき・・・, 目に入る景色やそれに対する注目度が異なるのと同じように, 聖書の言葉もどのような言語で読むかによってその言葉の持っている意味内容が見えたり見えなかったりします.

    今日, ドイツ語聖書を読んでいるとき, 主なる神によってカインの供え物は退けられ,アベルの供え物が受けいられれた記事を読んでいるとき, その意味が分かりました.この聖書の箇所を, 定住民による放浪の民に対する排除・疎外・敵意・憎悪として解釈するのに慣れていますと,その背後にある真実を見過ごしてしまいます. 今日, ルター訳ドイツ語聖書を読んでいて, RSV/NRSV では読みとることができなかったカインとアベルの物語の別の意味 (多分それがほんとうの意味) を読み取ることができました.

    アベル (労働者):カイン (遊民:知識階級・中産階級)
    アベル (生産・労働 ):カイン (収奪・略奪)
    
    創世記を読み続けますと, やがて, アベル (農村):カイン (都市国家), 
アベル (非武装):カイン (武装・軍事国家) の類比にたどりつくことになるのかもしれません.

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