2025/05/07

昨日耳にしたショッキングな話し・・・

    昨日,共同作業のときに, ショッキングな話を耳にしました.

    "よそもん" の私は "ここらのもん" の話を聞いても, 何処の誰だか, 判別することはできません. 共同作業のときに一緒に作業する方々の顔は分かるのですが, それがどこの誰だか,ほとんど知りません.

    顔と名前が一致しない・・・.

    しかし, 昨日は, めずらしく一致・・・?

    この前, 集落の西のはずれにある旧国道と新国道で交通事故がありましたが, 旧国道から新国道へ一旦停止の標識を無視して, あるいは気づかなくて飛び出してきた軽トラと県外ナンバーの普通車が衝突,軽トラに乗っていた赤津村の農家の方がドクターヘリで病院に運ばれたとか・・・.昨日, その方の名前をお聞きしました.

    顔と名前が一致・・・.

    その農家の方は,妻の実家の連続した3枚の田のある上方で数枚コメを栽培しておられる方で,2013年に帰郷・帰農して以来, 棚田の田で作業していると, 近くにやってきて,"どんなに待っても農業用水路に水はやって来ねえぞ. 上方のおらの田でかけ流しをしているので,ここには水はやってこねえ・・・" と笑いながら去っていくのが常でした.

    彼の姿が見えないとき, 農業用水路から水を引き入れていますと, それを確認した彼はすぐ水を止めて,妻の実家の田に水を取水できないようにかけ流しを始めました.

    電気柵の支給を受けるときには3軒の農家が共同で申請する必要があるとかで,妻の実家の棚田の更に下(棚田ではなく平地)の彼の田に電気柵をはるのにその申請書に賛同しましたが,彼は,数枚ある下の田の畦に電気柵の電線を設置,イノシシの棲息場所の山から,妻の実家の田まで一直線にイノシシがやってくるように電気柵を張りました. その年から,妻の実家の田はイノシシに荒らされるようになりました.

    彼は,妻と私に "ここらのもん" の農民根性がどのようなものであるのかを教えてくれた農家のひとりです. 妻と私は, 農業用水路から流れてくる水に左右されないで,2.5インチの給水ポンプで水をくみあげ,温水田にある程度貯水することにしました. 電気柵は自前で設置して, 下の田からイノシシが侵入できないようにイノシシ返しを設置しました.

    赤津村本村の, ある農家の方は, "彼の田でとれるコメは美味くねえ! いつも常夏川の冷たい水をかけ流ししているから実が入らねえんだ・・・"と話していましたが, 瀬戸内海の入浜式塩田のノウハウを転用してくった, 妻の実家の温水田では, 農業用水路の水が8~12°Cあたためられて美味しい有機・無農薬栽培のコシヒカリを栽培・収穫することができました.

    交通事故にあってドクターヘリで運ばれた彼は,妻と私にとっては,典型的な "反面教師"・・・. "反面教師" も教師なので, 妻と私は,意識不明が続くという彼が回復できるよう主なる神さまに祈りました.高齢化・過疎化が進む農村的地域社会の中で,いつも祈り求めているのは, 自他共に "無事" であること・・・.
   

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