午後,妻は, 棚田の雨除け栽培用トンネルの畝の整形とマルチ張りを始めました.
私は, 2インチの給水ポンプで, 妻の実家の田の北西の角にある水量豊富な農業用水路から温水田経由でコシヒカリの田に給水をはじめました. そのあと,温水田と田畑転換した畑の間の畔とブドウ棚の下の草刈りをしました.
妻の作業が難航しているようなので, 畝の整地作業とマルチ張りを手伝うことにしました. 妻がひとりで作業すると3~4日かかる作業を半日でできたと喜んでいました.
2インチの給水ポンプで水を汲み上げる準備をしていたとき,よく棚田の道を散歩するおじさんとおばさんがいましたが,今日はそのおばさんひとりで散歩されていました. 私の前で立ち止まって話しかけてこられましたので, "今日はご主人はご一緒ではないのですか?" と尋ねまさうと, "歩くことができなくなって家にいます" という答え.
そのおばさん,"あなたたちは元気ですね.あなたの奥さんのA子さんより,私は1学年上です. 今70歳ですが, もう田畑でなにかをつくることはできません. 体力がなくて.A子さんは来年70歳になるでしょう. それなのに,トマトを栽培するために,鍬で畝をつくることができるなんて,元気な証拠・・・. あなたも,A子さんより8歳年上なのに, この田でコメを栽培されているのでしょう. あなたも元気な証拠・・・" と話しておられました.
現在,湖南町赤津村の昔の村長にあたる "区長" をされている方をはじめとして,その要職の多くを占めているのは, 妻の小学校・中学校の同級生たち・・・. 妻の同級生たちにとって,妻は,"よそもん" ではなく "ここらのもん"・・・.最近,"ここらのもん" の "よそもん" に対する排除・疎外の言動が少なくなったのは,そのことが影響しているのかもしれません.
妻は, 福島県立安積女子高校出身ですが, 妻と世代が違う "ここらのもん" は,"ここらには安女に行くようなバカはいねえ!" とバカにするのが常でしたが, 妻と同じ世代の人々にとって, 妻は安女を出た人・・・. 妻に対する評価はまったく正反対になってしまいます.
ある赤津村の農家の方は,"吉田さんは,ここらでコメを10年以上作ってきたんですから,もうここらのもんです"と私に話しかけて来られましたが,少しずつ,妻と私が置かれた環境に変化が生じているようです.
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