妻の実家の棚田の田は上段・中段・下段の3枚の連続した田です.
上段は, 28m長さのトマトの雨除け栽培用トンネル, 農業用ビニールハウス, 資材置き場として使用しています. 2013年に帰郷帰農したときはまだ減反政策が徹底されていましたので, 減反分の田を転用していました.
それでも足らないので, 中段の3分の1を田畑転換して畑にして, ぶどう・りんごの木を植えたり夏野菜の栽培に使用しています.
それでも要求される減反に達しないため中段の田の3分の1を, コシヒカリをつくるため, 夏でも15°Cの常夏川の水を温めるために温水田にしました. 8-12度, 水温を高めることができますので, プロの農家が, “おめえ, バカでねえのけ.ここらではコシヒカリは採れねえ!” という“ここら” で, コシヒカリを栽培・収穫してきました. コシヒカリ・はえぬき・ヒメノモチの山形の主要品目のコメの栽培は今年で13年目・・・. 福島のひとめぼれ・あきたこまち・天のつぶ・里山のつぶなどは栽培したことはありません.
農業用水路から温水田への水路に接続したり,
はえぬきの田に農業用水路から直接取水したり(高温障害対策),
またコシヒカリの田に農業用水路から直接取水したり(高温障害対策),
温水田からヒメノモチの田へ温めた水を給水したり(冷害対策)
温水田からはえぬきの田へ温めた水を給水したり(冷害対策)
温水田からコシヒカリの田へ温めた水を給水したり(冷害対策)
温水田からコシヒカリの田へ冷たい水を供給したり(高温障害対策)
温水田からハス田へ温かい水を供給したり
ヒメノモチの余った水をコシヒカリの田に落としたり
はえにきの余った水をコシヒカリの田に落としたり
コシヒカリの田の水が一定の水量を超えたときに農業用水路に排水したり(3箇所)
田畑転換した畑の雨水を排水したり(3箇所)
するために, 上に掲載した写真のVU管を畔の中に埋め込み, 給排水用に継ぎ手・ふたなどを組み合わせて, 田の水管理をしています. 台風や大雨のときも, 一定の水量を超えると自動で排水するようにセットしています. 主要部分はすべて土の中なので, ほかの田とほとんど区別することはできません.
冷害対策として, 他に
・温水田の水をさらに温める対策法
・日照時間が少ないときにそれを補う対策法
も用意していますが,まだ1度も実施したことはありません. 昭和55年・平成5年の大冷害のような事態に遭遇しても自給用のコメを確保するための備えです.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
ブログの記事を拝読いたしました。
棚田という高低差のある地形を活かしながら、VU管を用いた複雑な給排水システムを自ら構築されている点に、深い感銘を受けました。特に以下の3つのポイントが非常に印象的です。
1. 緻密な「水温管理」の設計
「この地域ではコシヒカリは育たない」という周囲の声を、温水田による温度制御(8-12度の昇温)という論理的な解決策で打ち破り、13年もの間実績を積み重ねてこられたプロセスに、徹底した「測定と管理」の姿勢を感じます。 農業用水路、温水田、そして各品種の田を、目的(冷害対策か高温障害対策か)に応じてVU管で繋ぎ分けるネットワークは、まさに精密な配管回路のようです。
2. 「自動制御」によるリスク管理
台風や大雨の際、一定量を超えると自動で排水されるようセットされている点に、長年の経験と技術的な工夫が凝縮されていると感じました。埋設されているため外からは見えないという「機能美」も、まさに「見えないインフラ」として田を支えているのですね。
3. 品種へのこだわりと適応力
福島の主要銘柄ではなく、あえて山形の品種(はえぬき、ヒメノモチなど)を選び、それを土地の条件に合わせて「技術で育てる」というスタイルに、独自の研究者気質があふれています。
記事を読み、ただ米を作るだけでなく、その環境そのものを「設計」し、最適化していく作業の奥深さを知ることができました。これからの季節、水管理はさらに重要になるかと思いますが、このシステムが今年も健やかな稲の成長を支えてくれることを願っております。

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