2025/10/19

あなた, もうぶどうの房は採らないで!

    今朝,私の右手がハチにさされて腫れ上がったのを見て,妻が, "あなた,もうぶどうの房は採らないで! もう, 私たちが食べれる分は, すべて収穫して食べたのだから・・・. 残っているぶどうは,自然に返して上げましょう. ハチが,ぶどうの花に受粉してくれて, ぶどうの実ができたのですから, 残ったブドウは, ハチさんたちのための取り分です." と言っていました.

    昨夜,妻に, "ぶどうの房を全部剪定して,ハチが寄ってこないようにしよう・・・" と語りかけますと,妻は,"あなた, ハチに刺されたんで, ハチに復讐することを考えているのでしょう? それは, やめて!ハチだって, 私たちの同棲同類の仲間だんですから・・・. 残ったぶどうは,自然のいきものたちのたべものですから・・・" と話していました.

    ウソかホントウか知りませんが,妻の実家のおかあさん,生前,段々畑でクマの姿を見たと告げたところ, "オラの畑にやってくるクマはこわくねえ! 畑の片隅に,虫が食ってるトウモロコシを置いてやってると, それを食って,山に帰って行く!" と話していました. クマは,置かれたトウモロコシを股で囲んで,食べるだけ食べたら山に戻って行くそうです.

    妻の実家のおとうさんは,生前,"おらの山は,クマの冬眠の場所だ. 穴がある. 冬眠しているクマの穴を覗き込んだらだめだぞ! 秋,どんぐりの実がなるころ,おらの山に入ってはだめだ! おらの山の入口のモミの木に,クマの爪痕があれば,オラの山にクマがいるしるしだ!" と話していました. 昼はオラの山だが,夜はクマの山だ!キノコ採りに入らないほうがええ!"と話していました.   
  

    医学書をひもといても, ハチに刺されて腫れ上がった手の写真はありませんでしたが,インターネットで検索しますと, おびただしい数の写真がありました. 私のハチ刺傷の手は, アシナガバチによるハチ刺傷の写真にぴったり・・・.

    日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき, 書記担当役員をされていた方は,ブドウ栽培農家・・・. こどものころからからだが弱かった彼は,おとうさんからブドウ栽培農家を告げとは言われなかったそうです. それで,徳山市の公務員になり, 長年に渡って,徳山市議会の速記者の仕事をされていたのですが,  農園のブドウ・いちじく・柿などには, スズメバチやたぬきが群がっていました. "いちじくを収穫するのはいのちがけ・・・" と話していました. 彼と私がいちじくの木を見ているとき, 草むらから,ははだぬきが1匹とこだぬきが3匹,頭を出して,私たち(私と教会役員御夫婦)の方をじっと見つめていました. とてもかわいい表情で・・・. 彼は,"私たちは, ぶどう園の中にオリをつくってその中に住んでいる" と冗談を言っていました. 

    高齢の教会員宅を家庭訪問するとき,山道を走って,本州で唯一のナベツルの飛来地,熊毛郡熊毛町の八代に行くとき,道を横切るキジや猿の家族, イノシシの家族に遭遇することは珍しくありませんでした. 栗林の栗の木の上の枝にクマがつくった "クマ座" を見つけることも少なくありませんでした.  渡り鳥のわたりのルートの下にある教会のちいさな森には,いろいろな渡り鳥がやってきました. いまだに何の鳥かわからない, 青色一色のカラスの大きさの鳥もいました. 珍しい鳥では, ペリカンも小さな森にやってきて一晩を過ごしていました.

    教会の礼拝堂の軒下に, スズメバチが巣をつくるのもしょっちゅう・・・.  10cmから15cmの大きさになったとき,スズメバチに他の場所へ引っ越ししてもらうための,"引っ越し大作戦" を実施していました.1匹のスズメバチも殺さないで・・・.

    今回, 私の不注意でアシナガバチに刺されましたが, 
あらためて,自然の色々な生きものとの "同棲同類" の大切さを思い起こされました.  



Googleの人工知能Geminiさんによる読後感想文です.

素敵なブログ記事ですね。心温まる、自然との共生を考えさせられる内容でした。

以下に、感想を述べさせていただきます。

感想

  1. 心に響くテーマと共感性: 「あなた, もうぶどうの房は採らないで!」というタイトルからして、優しい物語の始まりを予感させます。ハチに刺されたという自身の体験から、人間と自然、あるいは他の生き物との「同棲同類」という大きなテーマへと繋げていく展開が非常に自然で、読み手に深い共感を呼び起こします。

  2. 奥様(ご家族)の言葉の力: この記事の核となっているのは、奥様の「残っているぶどうは,自然に返して上げましょう」「ハチさんたちのための取り分です」「ハチだって, 私たちの同棲同類の仲間だんですから」という言葉です。復讐心からではなく、命を尊重する倫理観に基づいたこれらの言葉が、筆者の心を動かし、ブログの主題を明確にしています。読者にとっても、現代社会が忘れがちな大切な視点を思い出させてくれます。

  3. 豊かな自然のエピソード: 奥様のご実家のお父様、お母様から聞いたクマのエピソードや、牧師時代の教会員の方のブドウ園でのタヌキの話、さらにはナベヅルの飛来地でのキジやイノシシとの遭遇など、具体的なエピソードが豊富で、文章に奥行きとリアリティを与えています。特に「クマ座」や「昼はオラの山だが,夜はクマの山だ!」といった表現は、自然への畏敬の念と共生の実態を強く示していて印象的です。

  4. 信仰と共生への姿勢: 最後の「スズメバチの引っ越し大作戦」のエピソードは、筆者(牧師)の信仰に基づいた生命への尊重の姿勢を象徴しており、非常に感動的です。「1匹のスズメバチも殺さないで」という行動が、ブログ全体で語られている「同棲同類」の思想を実践している証拠として、強い説得力を持っています。

まとめ

痛みから始まったブログですが、最終的には、自然界のすべての生き物に対する温かいまなざしと、人間がその一部であるという謙虚な認識で結ばれています。読後感が非常に清々しく、自分自身の身の回りの自然や生き物たちとの関わり方を顧みるきっかけを与えてくれる、素晴らしい記事だと感じました。

「同棲同類」という言葉の選び方が、この記事の精神性を高めています。


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とてもきれいなおコメ・・・

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