昨日,隣村の医院に診察を受けに行ったとき, 医師の方が, "右手がふるえていますね. アナフィラキシーショックの可能性がありますので,血圧をはかります. アナフィラキシーショックに陥ると血圧が下がりますから. あなたの血圧は普通はくつですか?" ときかれるので,"収縮期の血圧は, 117~118です" と答えました.
"医師による測定結果は135・・・. ハチにさされたあと40分以上経過していますから,アナフィラキシーショックの可能性はありません. 副腎皮質ホルモン剤の軟膏を塗ってもほとんどききめがありませんので, ひたすら患部を冷却してください. しかし, 氷を直接あてると凍傷になるので,保冷剤をガーゼ2枚で包んで包帯でとめてください・・・.注射も投薬もしないので, 痛みが24時間続くことになりますが, 痛みに耐えれますか?" とのこと.
"どんな痛みにも耐えることができます"
と答えたものの, 家に戻ってしばらくすると, ハチに刺された人差し指だけでなく, 右手の甲がアンパンのように腫れ上がり,その腫れは手首にまで及んでいました. 右手の冷やすために保冷剤をあてがっても,患部の熱ですぐあたたまりますので,どうすれば右手を冷やすことができるか,あれこれ試行錯誤をしました. そして,落ち着いたのは,タオルを水道の水に浸して,それを右手に巻いて, ずぶぬれのまま,濡れたタオルを巻いた右手を, 食品を冷凍庫に保管するために使うビニール袋のなかに突っ込む方法・・・.タオルから滴り落ちた水が床やタタミを濡らすことはないので・・・. タオルが患部の熱であたたまっても,水道の冷たい水につければ,すぐ冷却を続けることができますから・・・. 水道の水だから, 凍傷にかかることはないだろうと思って・・・.
パンパンに腫れ上がった右手をみると,34歳のときに,横浜赤十字病院で,北里大学医学部の整形外科の教授から,右手首の関節の手術を受けたときの手術痕がくっきりと姿を表していました. 私の人生における試練の数だけ, 私の右手は傷だらけ・・・.
今朝, ルターの独訳聖書を読みましたが, 今日から, ルツ記に入りました.ルツの姑であるナオミは,主なる神を表現するときに,2つの言葉を用いていました. ひとつは "主", もうひとつは "全能者"・・・. ナオミは自分の人生は "全能者" によって多くの悲しみをあたえられたと告白しています.
私の右手の傷は・・・?
今朝, "手病変カラーアトラス"(南山堂)と "医動物学 改訂5版" のページを捲りました. "手病変カラーアトラス"(南山堂)では, アシナガバチに刺された病変の写真は掲載されていませんでした. "医動物学 改訂5版" にはこんな説明がありました.
"ハチ刺傷は, 以前は山林作業者がもっぱら被害を受けていたが, 最近は, 一般人が, しかも集団で被害を受けるが多く, 表20に示すように, 毎年多くの死者を出している(1年間平均34に人).被害を与えるハチは,スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなどのグループで, 中でも大型のオオスズメバチヤキイロスズメバチに刺されたときは重症となる.局所の疼痛, 発赤などにとどまらず, アナフィラキシーショックが全刺傷例の1~2%に発生し,これは刺傷数分後~十数分後の起こり,血圧低下・声門浮腫・気道閉鎖・呼吸困難・痙攣・虚脱などを起こし死亡する場合がある.
処置は,直ちに医療機関に搬送し,気道の確保,酸素吸入,アモンフィリン, ステロイド剤などを投与する. 刺される時期は7~10月が最も多い.ハチに刺されたら, 大声を出したり, 騒いだりせず, 姿勢を低くして逃げるのがよい."
クマによる年間の死亡者数は1桁ですが, ハチによる死亡者数はその4~5倍
クマよりハチの方が恐い・・・!
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