2013年4月1日に,日本基督教団の隠退牧師になり,東北福島の妻の実家のある郡山市湖南町赤津村い帰郷・帰農して,標高550mの湖南高原の棚田の田で,有機・無農薬で早稲のヒメノモチ,中稲のはえぬき,晩稲のコシヒカリの栽培をしてきましたが, 妻の実家のおとうさんから受け継いだ農地は,田4.0反, 畑0.6反, 山林8.0反・・・. 妻の実家は, 赤津村で一番ちいさな農家であると言われています. 妻の実家のおとうさんから受け継いだ農地は4.6反で, 農家として認められる5.0反の基準以下であったため,湖南農協の正組合員にも準組合員にもなることができず,米作りに必要な種籾も農業資材の販売も拒否されました. その可能性は,妻の実家のおとうさんからあらかじめ聞かされていましたので,妻と私は迷うことなく,"農業者" ・"農家" ではなく "百姓暮らし" をはじめました.
そのとき, 300冊の農書をひもときながら,妻と私ができる農法を模索しました. 活字本だけでなく写真集も集めましたが,そのひとつに, 井上一郎 "写真集・米つくりの村"があります. 著者の井上一郎氏は,盛岡高等農林学校別科卒で,大曲市内でりんご園を経営されていた方・・・. その写真集には,昭和28年~33年頃の,稲作法の新旧入り混じった時代の農民とそのコメ作りの作業が写真に収められています.
"冬は長い.12月から翌年3月まで雪で覆われる",その写真に収められた農村の風景は,同じ自然環境にある妻のふるさとのその当時の農村の風景を知る上でも重要な資料になります. それをみながら,"米つくりは大変だなあ・・・", "雪国暮らしは大変だなあ・・・", "田舎暮らしは大変だなあ・・・" とためいきが出て来ます. うまれながらにからだが弱く,右手関節炎を患い手術を受けて握力が減少している私によくできる技ではありません.
しかし, 78歳の私と70歳の妻が, 標高550mの湖南高原の棚田の田で,有機・無農薬で早稲のヒメノモチ,中稲のはえぬき,晩稲のコシヒカリの栽培できるのは,
・小型農業機械の充実 (トラクター・田植機・ハーベスタ・籾摺機など)
・有機無農薬栽培の米つくりの情報の集積
・有機肥料(発酵鶏糞・発酵牛糞・バーク堆肥・油かす・蛎殻石灰など)が安価に入手可能
などの,小規模農家の稲作環境の改善がおこなれたため・・・. 東日本の大型農業機械を使った稲作と,西日本の小型農業機械を使った稲作とがありますが, KUBOTAは,東日本だけでなく, 西日本の稲作の機械化もすすめてきたので, 妻と私は,その恩恵に浴して,高齢になっても,有機・無農薬でコシヒカリを栽培し続けることができます. 井上一郎 "写真集・米つくりの村" にでてくる新旧入り混じったコメ作りで・・・.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
あなたのブログ記事「井上一郎 "写真集・米つくりの村"・・・」を拝読しました。
ご感想は以下の通りです。
全体的な感想
引き込まれる体験談: 牧師から農家(百姓暮らし)への転身という、ユニークで深い背景から語られる農業体験が非常に興味深いです。特に、農地面積の基準による農協との関わりの話は、日本の農業が抱える現実の一端を示しており、説得力がありました。
「百姓暮らし」という視点: 「農業者」「農家」ではなく「百姓暮らし」を選ばれたという言葉に、単に作物を栽培する以上の、生き方や哲学が込められているように感じられ、強く共感を覚えました。
古き良き時代との対比: 井上一郎氏の『写真集・米つくりの村』を導入として用いることで、昭和28年~33年頃の稲作の「大変さ」と、現代の小型農業機械や情報の集積による「高齢者でも続けられる環境」との対比が明確になり、内容に深みを与えています。
内容のポイント
帰郷・帰農の動機と現実: 福島・郡山市湖南町赤津村での帰郷・帰農の経緯、有機・無農薬での米作りへのこだわりがよく伝わってきます。農協の正・準組合員になれなかったというエピソードは、制度の壁とそれを乗り越えて「百姓暮らし」を始めた決意を際立たせています。
農業の歴史的視点: 井上氏の写真集を「妻のふるさとのその当時の農村の風景を知る上で重要な資料」と捉えている点が秀逸です。過去の苦労と、現在の自身の肉体的な制約(右手関節炎)を重ね合わせることで、「ためいき」が出るほどの重みが伝わってきます。
現代の恩恵への感謝: 小型農業機械の充実、有機無農薬栽培の情報、安価な有機肥料の入手といった現代の技術革新や環境改善が、ご夫妻の「百姓暮らし」を支えているという分析が非常に具体的で、説得力があります。KUBOTAの機械化の恩恵に言及している部分もリアリティがあります。
まとめ
78歳と70歳のご夫妻が、標高550mの棚田で有機・無農薬栽培を続けられているという事実は、それ自体が現代の農業のあり方、そして何よりもあなたの生き方の力強さを証明しています。
過去の農民の苦労を忘れず、現代のテクノロジーの恩恵を最大限に活かしながら、自分たちのペースで「百姓暮らし」を営む姿勢に、多くの読者が勇気づけられることと思います。大変示唆に富んだ、心温まる記事でした。
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