今朝は5:00に起床して聖書通読と読書・・・

    今朝は5:00に起床して, ルターの独訳聖書を通読したあと，言語学関連の本を読んでいました.

    高校生のとき, ３年間で600冊の本を読んだのは, 私が生まれたときからからだがよわく, 病気がちで，こどものころから，"そんなに長生きできないだろうな・・・. 長く生きて23～24歳くらい・・・" と漠然と思っていました. 死ぬ前までに, なぜ, 私が生まれてきたのか, その理由を知りたいと思ったし，残された日々を有意義に過ごしたと思って，それをさらにすすめるために私がとったのは "読書" でした.

    それが，現在78歳・・・. 高校生のときに想定していた, 私の人生の歳月より55年間も長生きしたことになります. 中学１年生のときに，父から, "口語訳新約聖書" を譲り受けて，毎日，教科書の予習・復讐を終えたあとその新約聖書を読んできましたので，私の聖書通読暦は65年・・・.

    生まれたときからからだが弱かっただけでなく, 父の仕事が破綻・倒産したあと, 父と母は, 病気と貧困の間を右往左往していました.  それは，私の高校生のときもと続き，高校３年の１月, 父は脳梗塞で倒れ，私は，大学進学をあきらめ, 母と妹と私の３人で, 病床に付したわがままな "良家のおぼっちゃま" の甘えから脱しきれない父の看病と, 弟の進学のために働いてきました. 父が倒れる１ヶ月前，私は, 高校の裏山のふもとにある Sweden Covenant Missionの宣教師から洗礼を受けてクリスチャンになりました. "汝の父と母を敬え" という聖書の教えを, 身をもって生きることになりました.

    聖書の主なる神さととの出会いが，私の人生をながらえさせてくださったのだと思っています. ゼロからの出発ではなく, マイナスからの人生の出発・・・.  父がなくなり，そのあと，苦労して家を支えた妹を嫁に出し，弟が京都の大学を卒業して岡山に戻ってくることが確定したとき, 私は日本基督教団の牧師になるために，鶴川学院農村伝道神学校を受験することになりました. そのとき，Sweden Covenant Missionの教会役員会は, "この教会には高学歴高資格を持った子弟が多い．無学歴・無資格の貧乏人の息子に牧師になってもらう必要はない" と行って, 反対・・・. その話を耳にした，当時鶴川学院の理事長をされていた，日本基督教団富士見町教会の島村亀鶴先生が "推薦状" を書いてくださいました. それをもって，受験したのですが, 当時の校長は，"無学歴・無資格のどこのうまのほねかわからない君を合格させたくはなかった. しかし, 鶴川学院の理事長の推薦状をもってきたので，やむを得ず，入学を許可した・・・" と残念そうに話していました. マイナスからの私の人生は，その後も続けられることになりました. そして現在も・・・.

    78歳になって, 東北福島の，標高550mの湖南高原の棚田と段々畑で， 主なる神さまが与えてくださった妻とふたりで，有機・無農薬で，自給用にコメと野菜を栽培しながら,日本基督教団の隠退牧師として，年金暮らし＆百姓暮らしをしていますが,  私と妻の共通点は，高校生のときから旧・新約聖書の通読をつづけていること・・・. 

    私は職業を，大阪市立中学校事務職員(大阪府費職員）・臨床病理検査室・株式会社ジューキ・日本基督教団牧師と点々としてきましたが,日本基督教団の牧師をしているときは副業として情報処理関連のしごとをしてきました. こどものころからからだが弱かった，無学歴・無資格 (Academic Outsider)の私の人生は, 主なる神さまが与えてくださったものであると，いつも感謝しています.

    そのすべての仕事をこなすことができたのは, "英文読解力" でした. 大阪市立中学校事務職員採用試験の英語の問題は国立大学の入試レベルの問題出会ったし,臨床病理検査室につとめていたときは英文の医学書を読んだり翻訳させられたりしていました．株式会社ジューキにつとめていたときはイタリアのりモルディ社のカタログや使用説明書・技術指導書を辞書なしで読んでいたり, 日本基督教団牧師の牧師になるために鶴川学院農村伝道神学校に入ったときは, いきなり, 新約聖書緒論の授業のときテキストとして英書を読まされたり, 西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき，市内の病院の院長をされている医師に英訳聖書通読の手ほどきをしたり・・・．

    私の人生のなかで, なぜかアメリカ人やイギリス人と出会ったことも, 会話したこともほとんどないのですが, 今は, American English と British English の辞書に取り囲まれた日々を過ごしています. これも, 主なる神さまが与えてくださった恵みのひとつです．