ルターの独訳聖書に出てくる Benaja の英語の綴リは Benaiah (NSRV)・・・ .
Mezger 他著 "The Oxford Companion to The Bible" で,Benaiah を調べてみようとひもといてみましたが,Benaiah という見出し語はありませんでした. 巻末の Index にも・・・.
Benaiah は, 聖書の中にその名前を残しているものの,現代の聖書学の研究対象にはなっていないようです.いわば,忘れられた人・・・.
Holemeの "The Oxford Companion to Military History" も調べてみましたが,Benaiahに関する叙述はありませんでした. Casioの電子辞書の "かんたんサーチ"で複数辞書の検索をかけてみましたが,どの機種もヒットしませんでした.
ついでに, Karl Barth の "Church Dogmatics" の "Index Volume" を見てみましたが, Indexに,Benaiah という見出し語はありませんでした.
インターネットで,日本文・英文で "Benaiah" の関連記事を読んでみましたが, 私と同じ解釈をする記事はみあたりませんでした.
ライオンと格闘したとき, ひとはどのようにしてライオンに勝つことができるのか, サムエル記上17章34節に,このような言葉があります.
And David said unto Saul: ‘Thy servant kept his father’s sheep; and when there came a lion, or a bear, and took a lamb out of the flock, I went out after him, and smote him, and delivered it out of his mouth; and when he arose against me, I caught him by his beard, and smote him, and slew him.
少年ダビデにも,ダビデがダビデ王朝の王になったときの30人衆のひとり "Benaiah" にも,守るべきものがあったことが,ライオンと闘い勝利した要因ではないかと思われます.少年ダビデにとっては1匹のひつじ,勇士 "Benaiah" にとっては,その部下の一兵卒が・・・. ダビデ王朝の最高権力者であるダビデにとって, 勇士 "Benaiah" は自分によく似た信頼すべき存在だったのでしょう.
旧約聖書の信仰と思想は, やがて,新約聖書の次のことばに結晶します.
神はそのひとり子を賜わったほどに, この世を愛して下さった.それは御子を信じる者がひとりも滅びないで, 永遠の命を得るためである. 神が御子を世につかわされたのは, 世をさばくためではなく, 御子によって, この世が救われるためである. 彼を信じる者は, さばかれない. 信じない者は, すでにさばかれている. 神のひとり子の名を信じることをしないからである.(口語訳:ヨハネによる福音書 3:16-18)
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