今朝5:30に起床・・・.
ルターの独訳聖書を通読しました. 今, 旧約聖書の列王記上を読んでいますが, イスラエルの王が罪を犯すと,イスラエルの民も罪を犯してしまいます.
イスラエルの最高権力者である王が, 主の道を歩むことを放棄して, 先祖の道(ヤラベアム王に端を発する偶像崇拝)を歩み始めるとき,主なる神は,主の民が主を裏切って他の神々に走ることに激しい怒りをもち,イスラエルのその時々の王に,経済的破綻と外交・軍事上の失策による破滅をもたらします.
主の道と先祖の道が絡み合って糸を紡ぎ出すかのように, 歴史が進んで行きます.無学歴・無資格 (Academic Outsider) の78歳の私が,"岩波独和辞典" を引きながら一語一語ていねいに読みすすめていくには,それ相応の時間がかかります. とても長い, 長~い時間が・・・. 旧約聖書の通読を終えるのには,かなりの日数・月数・年数が掛かりそうです.
今朝, 列王記上の今日の箇所を読み終えて,新約聖書のマタイによる福音書を開いて読んだとき, 旧約聖書の暗闇の歴史のかなたに,一筋の光が差し込んでいるかのような言葉に遭遇しました. それは, イスラエルの Geschichte のあとにでてくる,このことば・・・.
er wird sein Volk retten von ihren Sünden.
ルターの独訳聖書は, 信仰と神学にとって大切なことばはイタリック体で強調されています.旧約聖書の Geschichte は, このひとつのことばに流れ込んで来るかのようです.
ヨハネによる福音書の最初のことばのなかには, さらなることばがあります.
das Licht scheint in der Finsternis, und die Finsternis hat’s nicht ergriffen.
このことばはイタリック体で強調されていません. 暗き時代の流れの中に差し込んでくる一条の光・・・,それは,闇の世界を光の世界に変える力をもっているという,ひとつの解釈なのかもしれません.
暗き時代にまきこまれ,呻吟し, 生死の境をさまよっている人々よ,歴史の主であり, 時間の主である, 主なる神は, あなたがたを闇の中に見捨てることはなく, あなたがたを光の中へと救い出してくださる・・・,という,希望の説教の言葉なのかもしれません.
旧約聖書を通読することで,光り輝いてくる新約聖書のことばも少なくありません.
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