今朝, ルターの独訳聖書の通読のあと8:00-9:00まで, カール・ヤスパースの "精神病理学原論を読んでいました.
今朝読んだのは, "精神生活の分化度"・・・.
ヤスパースは, 人間を "樹" にたとえているようです. "樹" は, 成長するに従って,枝分かれしていきます. 枝分かれを繰り返すことによって,"樹" はどんどん空に向かって伸びて,高くなっていきます. それと同じように, 人間の精神も分化して,精神の "系統樹" を形成していくことになります.
"樹" は, その種類と棲息環境によって枝分かれの形と数量が大きく異なってきますが,人間の精神の "系統樹" も "個人的な素質" と"文化圏"によって "差異" が出て来ます. それを "分化度" というそうです.
精神病理学を研究しようとするものは,"樹" が多様な存在であるのと同様,人間の精神も多様な存在であることを前提にしなければならない. 精神病理現象は, どの "系統樹" のどの精神的高さのどの枝でも発生するので適切に対処・把握しなければならない・・・.
人間が多様性を持つのと同じく,人間の精神の病理も多様性を持つ・・・.
2005年に, インターネット上のブログで "部落学序説" の執筆をはじめたとき, 日本全国の同和教育の担当教師から,誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせられることになりました. 部落解放同盟新南陽支部の部落史研究会の方々から,それらの批判・批難を無視することなく,できる限り誠実に対応するよう要請があり, その内容を "部落学序説" とは別に, ブログ"田舎牧師の日記"を書くことになりました. それを読んだ山口大学の講師の方が,"批判してくる読者の中には, 精神病を患っていたり, 患う可能性がある人が少なくないので,いつもそのことを念頭のいて執筆を続けた方が良い"とアドバイスしてくださいました. 私は, 高校を卒業したあと5年間ほど, 某医学研究所付属病院で臨床病理検査に従事していたことがありますが,そのとき,臨床病理の先生にすすめられて精神医学や精神病理学の専門書を読んだことがあります. それで,私は,インターネットの日本の古本屋経由で, 精神病理学関連の専門書を集めて来ましたが, カール・ヤスパースの "精神病理学原論" もその1冊です.
"差別するひと"・"差別されるひと"・"差別させるひと"・・・,彼らの発言には, 精神病理が内包されていることも少なくなく, そこに生きがいを見出し,それなくして生きて行くことができなくなった人々も少なくない・・・, というのが,山口大学の講師の方の話しでした.
私が30年間牧師をしていた日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会で私がであった被差別部落出身の教会員とその関係者は, いわば,部落差別を契機に精神を病んだひとびとであり,精神病理学的対応が必要な方々でした. 前任者が自害したことで,彼らの精神病理現象は顕在化していったようですが,そんななか,私が, 日本基督教団の一牧師として,一宗教者として, 部落差別完全解消のための取り組みを続ける事ができたのは, 部落解放同盟山口県連新南陽支部の学習会に参加することを許され,その被差別部落のおじさん・おばさん, その運動を支えてこられた部落史研究会の方がとの出会いでした. 私は彼らの語る体験を通して,被差別部落の方々の "精神生理" を知ることができました."精神生理"の現象を的確に把握することで,"精神病理"の現象を相対化,適切に評価できるようになりました.
私のブログ "部落学序説"とその関連ブログ群の内容は, 被差別部落の人々の健全なる "精神生理学" 的現象を前提にしたもので,部落差別にかかわる病的な "精神病理学"的現象を前提にしたものではありません.
あるとき, 部落解放同盟新南陽支部の指導者の方々から,"どうしたら,吉田牧師のような発想,人間観を持つことができるのか?" と問われ,私が, 彼らに読むことをすすめたのは,カール・ヤスパースの "哲学入門" でした.社会主義と実存主義の葛藤の世界で,社会主義に依拠してきた彼らに私がすすめたのは実存主義でした. ヤスパースは, 実存主義哲学者として名前を馳せる前は,精神病理学の研究者でした.
"部落学序説" を英訳したり,あらたに関連論文を執筆する前に, 英語力の増強と, 歴史資料の収集と充実, 精神病理学・社会病理学(精神生理学・社会生理学)の方法論の研鑽が必要です. 78歳の後期高齢者になったにもかかわらず,日々, そのために無学歴・無資格 (Academic Outsider)者の独学を続けています.
貧弱な嫉妬妄想と大ざっぱな迫害妄想・・・
カール・ヤスパースの "精神病理学原論" の中では, "早発性痴呆という病気" の初期症状として出て来ます. 高齢化・過疎化していく一方の, 妻のふるさと・湖南の赤津村の住民の多くは, 長年使い続けてきた農薬・除草剤の残留農薬が脳内に蓄積されていったためか,認知症がかったひとが少なくありません. "嫉妬" と "迫害" の症状は, 本人によって自覚されないのが常・・・. 最近,その "嫉妬" と "迫害" の症状があまり目立たなくなったのは, "早発性痴呆"がさらに進んで,その意欲・気力を喪失して行ったため・・・?
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