日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会での30年間,牧師である私と妻と娘の生活と暮らしを支えてくださった教会員の方々は少なくありません.
被差別部落の関係者が, "吉田牧師には, 神の愛がない. 差別者だ!" といって教会を離れていったあと, 教会をずっと支えてくださったのは, 被差別部落とは関係のない一般信徒の方々でした.ほとんど全員が, 近世幕藩体制下の時代からずっと, 農民・百姓であった方々の末裔・・・.
その中で,最も熱心に教会を支えてくださったのは, 徳山市議会事務局に勤めておられた速記者の, 教会書記担当役員のK兄・・・. 彼は, 西中国教区の身体障害者のための施設の会計を担当されていましたが,あるとき, "会計を辞めてきました" といいます.理由を聞きますと,その施設の運営委員会で, 西中国教区の牧師たちが, 私が, 日本基督教団神奈川教区の開拓伝道から信徒によって追い出された理由について,おもしろおかしく話をしていたのを聞いたためだといいます. 牧師たちは, "吉田牧師は障害者, 吉田牧師の娘も障害児,そんな牧師は, 神奈川教区の開拓伝道の牧師として相応しくないと追い出されたそうだ" と 障害者に対する差別発言をしていたといいいます.それで, 彼は, その場で表情にだすことも言葉にすることもなかったようですが, その施設の会計担当を辞任するこに決めたそうです. K兄も, その連れ合いのK姉も障害者であったため,私を障害者のゆえに神奈川教区の開拓伝道から追い出されたという話を耳にして激しく立腹されたそうです. K兄は, 右手に関節障害,筆記障害があるのを知って,富士通の親指シフトというキーボードを使ったワープロ速記の技法を伝授してくださしました.それがやがて, 情報処理関連の副業に発展し,データベースプログラミングによるシステム開発のたずさわるようになり, NTTとNHKの人材派遣の合同会社から依頼されて, 山口県立東部高等産業技術学校や山口県東部女性就業センターで, ワープロ・表計算・データベースの資格取得講座の講師をするようになりました (そのとき,すでにデータベース・プログラミングのシステムエンジニアやワープロのインストラクターの資格を取得していましたので・・・). 10年間で1000人の受講生にパソコンを指導しました. そのあとは, 山口県立高校 (徳山高校・岩国高校・岩国総合高校・岩国工業高校・久賀高校・田布施農業高校大島分校園芸科など) で 情報教育アドバイザーやクライアント・サーバーシステムの構築,運用・管理に従事していました. 被差別部落関係者の教会員が教会を離脱していったあと,牧師の副業として情報処理関連の仕事に従事するようになったのは, 教会書記担当役員のK兄の支援と支えがあったからです.
牧師の副業として手っ取り早い副業に "学習塾" があったのでですが, 教会関係者の中に塾を経営されている方がいて, "私たちの仕事をとらないように!" という強い要望があったため, 教会員から個人的に家庭教師を頼まれた以外は, "学習塾" を副業にすることはありませんでした. 被差別部落の関係者である教会員が教会を離れていったとき,その人も一緒に教会を離れて行きました.教会の近隣に "学習塾" を経営されている方もいて,地元との軋轢を避けるため, 競合相手のいない, 情報処理関連の仕事を副業にすることになりました. 副業のためにたちあげたのは, K兄が命名した "K&Y情報記録サービス" でした. Kは, K兄の頭文字,Yは私の頭文字, 信徒であるKと牧師であるYとによる個人企業の形で, 副業を始めることになりました. そのとき, 徳山税務署で指導を仰ぎました.
2024/11/07
山口での30年間を支えてくださった教会員・・・
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