2025/02/28

今朝, コーヒーを飲みながら稲栽培の地球温暖化対策について話し合う・・・

    今朝, コーヒーを飲みながら, 妻と一緒に, コメ栽培にもたらす, 地球温暖化による高温・低温対策について話し合いました.

    今年の冬は10年に1度の積雪深でしたが, 妻も私も, "これからも, 地球温暖化による気温の乱高下, 天気の乱れが生じる可能性がある" との意見で一致・・・.

    それで, 数冊の農業書を取り出して,関連箇所を参照しながら, 地球温暖化による高温・低温対策の方法について検討しました.

    1. 会津の山郷である湖南の赤津村の気候に適したコメの品種の選択
    2. 育苗方法と田植え時期の適切化
    3. 有機・無農薬栽培による微生物の増大と地温の上昇
    4. 高温・低温に対応できる水管理
    5. 深水栽培と湛水栽培の適切化
    6. 高温・低温に体操した収穫時期の調整
    7. 収穫したコメの保管方法

    これらのことは, 生前, 妻の実家のおとうさんと長い時間をかけて話し合った事柄です. 2011年3月11日, 東日本大震災と原発事故による放射能汚染のあと, インターネットの日本の古本屋経由で, 原発事故の諸形態・放射能汚染度の測定法・除染対策法・放射能健康管理などに関する本を集めて, 入手したドイツ製のガイガーカウンター(40万円)で, 家屋と庭,田・畑・山林の放射能汚染度を測定, 2013年春に帰郷・帰農したとき, 即有機・無農薬でコメと野菜を栽培することができる可能性があることを確認・・・. 妻の実家のおとうさんは, "わかった! おめえらなら,オラの田で有機・無農薬でコシヒカリを栽培できる! しかし, ここらの農家にそのことを話してはなんねえぞ! 馬鹿にされるだけだ! ここらの農家は, 自分で考えたり調べたりしないで,  農協の指示通りに栽培しているだけだ!" と私に語りかけていました. そのおとうさん, 東海村原子力発電所で仕事をしていたこともあり, 原発事故による放射能汚染にショックを受けて2012年1月1日に心臓発作で急逝しました.

    2012年2月から2013年3月まで, 毎月6日間, 妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農して,  家と庭,田・畑の除染を自前で行いました.除染作業をすればするほど, ガイガーカウンターの放射能汚染土の数値が下がり, "あなたまかせ", "行政まかせ" に依存せず, 自力で有機・無農薬でコメと野菜を栽培できる環境を確保していきました. 

    福島県では, コシヒカリの栽培は標高300m以下で栽培するように推奨していましたが,妻の実家の棚田の田は標高550m・・・. 赤津村のプロの農家は, "おめえ馬鹿でねえのけ? ここらではコシヒカリは採れねえ!" と私と妻を馬鹿農家呼ばわりするのが常でしたが, 私が集めた農書300冊と,"ここらのもん" の一人である,妻の実家のおとうさんの知識・技術・助言によって, 帰郷・帰農した年に必要な農機具を調達,2014年の3月彼岸の中日に種籾を温湯消毒・浸種してコメつくりをはじめましたが, その年, "おめえらが栽培しているコシヒカリ, 青立ちして1粒もとれなくて,なきべそかいているのを見るのが楽しみだなあ!" というプロの農家の期待に反して,美味しい有機・無農薬栽培の早稲のヒメノモチ,中稲のひめのもち,晩稲のコシヒカリをすべて収穫することができました.プロの農家たちは, 1年めは "偶然採れたんだべえ?" 2年めは "偶然が重なっただけだべえ?" 3年めは "偶然が偶然をよんだんだべえ?" 4年めいこうは, "地球温暖化でだれでもつくれるようになったんだべえ・・・?" と評していました. 

    妻のふるさと・湖南の赤津村に帰郷・帰農して昨年で12年め,コメつくりは11回・・・. その間に, 畔の拡張,UV管による取水・排水管理,温水田の構築,高温対策・低温対策の切り替え可能な水管理法を構築・・・. 重要な施設はすべて土の中なので, 農道から, 妻の実家の田を見ても,他の農家の棚田の田と何の違いもありません.

    自然体で, コメの栽培の高温対策・低温対策を実施・・・

    ある農学者は, "イネ作りを考えると, 冷害対応を残しながら, 高温障害に対応するという難しい状況が予想されることになる" と2011年に出版した本の中で予測していますが, 妻の実家の棚田の田でコメつくりは, その予測が近いうちに現実となる,それがたとえ現実となっても, 有機・無農薬で早稲のヒメノモチ,中稲のひめのもち,晩稲のコシヒカリを自給用に栽培・収穫できる環境を構築してきました. 私と妻があえて, 早稲・中稲・晩稲の3品種を栽培しているのかといいますと,稲の成長・登熟と農業気象の関係を把握するためです.

    標高550mの湖南高原の棚田の田で, 有機・無農薬でコシヒカリをさりげなく自給用に栽培し続ける・・・, それを支えてくださるのは, 天地のつくりぬし,生きとし生けるものの作り主である主なる神さま・・・. 土を耕しタネをまくのは, 素人百姓の妻と私ですが, それを育て収穫させてくださるのは主なる神さま・・・.



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