妻の実家のおかあさんが96歳でなくなってから, 老年学と老年病, 特に, 認知症とその介護に関する本を読まな くなりました.
しかし, 私は77歳, 妻は69歳・・・, 私と妻だけでなく, 農村的地域社会の湖南町赤津村は, 高齢農家が多い.
以前, 湖南史談会の高齢の会員の方が, 近隣の高齢の方からあることないこと誹謗中傷されるようになり, "どうして突然心変わりして私を批判してくるんだ?" と激昂して,脳の血管が切れて入院治療されたという話を聞きました. あとでわかったそうですが, 近隣の高齢の方は, 認知症で, 善悪の判断ができず, 自分の願望をさもほんとうのことであるように思っていたのだとか・・・. 相手がまともだと思って対応したからの悲劇・・・. 相手が認知症でまともな判断ができないと知っていたら, 激昂して, 脳の血管が破れることはなかった・・・, との話を聞かされました.
"吉田くんも, 気をつけた方がええぞ! 吉田くんの住んでる集落のもんは, ひとくせふたくせあるもんばっかりだ. 赤津の本村で, 彼らのことをよくいう人は一人もいねえ! 吉田くんも大変だなあ. 吉田くんの方から彼らに近づくことはないだろうが, 彼らの方が近づいてくるべえ? 彼らとは付き合わねえ方がええ! "
湖南の赤津村のプロの農家で, 私のことを "バカ" 呼ばわりする人は多い. 玄関に入ってすぐそばにある本箱に300冊の農書があるのをみて,あるプロの農家は,"おめえ,バカでねえのけ? こんなにたくさん本を読まねえと何もつくれねえのけ? おらあ1冊も読まなくても米でも野菜でも何でもつくれる!" と自慢していましたが, その "バカでねえのけ?" という発想は, 父から息子へ, 息子から孫へと受け継がれ,私は, それ以来ずっと "バカ" 扱い・・・.
棚田の田で農作業をしているとき, 通りかかった農家が, "おめえ, 何をつくってんだ?" と聞くので, "有機無農薬でコシヒカリを栽培しています" と答えますと, ほとんどの人は, "おめえ, バカでねえのけ? ここらではコシヒカリはとれねえ!" と馬鹿にされるのが常・・・.
人を馬鹿よばわりするプロの農家は, もしかしたら認知症の初期症状なのかもしれません. 観察の対象であっても交際の対象にはなりません. 湖南の赤津村にも,常識・良識を生きている聡明な方々も多いのですが, 妻の実家のある集落は, 湖南の赤津村のなかでも変わった集落なのだとか・・・. 赤津村の中でも殺人事件が起きたのは, 妻の実家のある集落だけとか・・・.自殺や離婚, 犯罪行為に走る人も多いとか・・・.
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