2025/08/12

今朝3:30に起床してルターの独訳聖書を通読・・・

    今朝, 3:30に起床して, ルターの独訳聖書を通読しました.

    今は申命記を読んでいますが, 古代イスラエルの法文集の部分で, 法律の専門用語が多々出て来ますので, CASIOの電子辞書 XD-D7100 (ドイツ語) を使いながら1語1語ていねいに読んで生きますので時間がかかります.

    モーセ五書に出てくる法律 (律法) は, 条件がついている "条件法" とついていない "断言法"から構成されています. 高校1年生のときはじめて旧約聖書を通読しましたが, その時, 私は, 聖書の中に記されている "法" について関心を持ち,その "法" に従って生きることを指向し始めました. 

    "アミエルの日記"を読んで, 人間のこころと思いの不確かさを知りました.また, ゲーテの "ファウスト" を読んで,人間はどんなに迷いに迷っても真理を追求しながら生き続ける可能性をもった存在であることを知りました.カロッサの小説 "美しき惑いの年" を読んで,自分自身の可能性を高めることは他者の可能性を高めることに通じることを学びました. "万葉集" を読んで人間のこころの諸相を学びました. "方丈記" を読んで,仏教によって悟りを得ることの限界を知りました. カントの "実践理性批判" の言葉,"汝の意志の格律が常に同時に普遍的原理として妥当し得るように行為せよ" という言葉は, 私の人生という航海の澪標になりました. 高校2年生の私にとって,その "普遍的原理" は, 聖書に記されている神のことば "法"になりました.高校2年生の秋,放課後, 高校の裏山である竜王山に40日間, 雨の日も風の日も連続登山してその頂上付近の岩場で坐禅をして "人生いかに生きていくべきか" 自問自答しました. そして40日目,私は,一生,聖書の神を真実の神として,その神のみ言葉に従って生きることにしました.高校2年生の3学期に, 教会のすぐ近くにあった Sweden Covenant Missionの教会の門をたたき,宣教師から聖書と神学,信仰を教えられ高校3年生の2学期に洗礼を受けました.高校3年間は, 私にとって読書三昧の日で,3年間で読んだ本は600冊になりました.    ラートブルフの"法哲学入門" から "法的相対主義" (相対的相対主義:普遍的原理である聖書の神のことばの前ですべてのものを相対化) を学びました.

    高校生活3年間は, 私にとって人生の方向転換のときになりました. そのきっかけになったのは, 岡山の中学校教師でした. 小学校5~6年の担任で,団塊世代の児童数増加にともなって中学校教師が増強されるなか,彼も中学校教師になりました.そして,私が中学校3年生のとき,高校受験を前に,一つの事件が起こりました.彼が勤務していた中学校で公金横領事件が発生,その容疑者として彼が逮捕されたのです. 私は,将来,彼のような中学校教師になりたいと夢を描いていましたが,それが偶像が崩れ落ちるように崩れて行きました."人間はなぜ罪を犯すのか?", "人間は信頼するに足りうるのか?", "教師は信頼し得るのか?", "お前はどのような教師になろうとしているのか?"・・・, 次から次ヘと湧き上がってくる難問に答えを見出すべくはじめたのが600冊の読書でした. 人生の価値・真善美のうち善でも美でもなく真実を求めて生きて行くことにしました. 

    中学生になったとき,はじめて入った中学校の図書室に,窓から差し込んできた光にキラキラ光っている本の手にとってみたのが,"新約聖書"でした. そのあと, 父から, 玉野赤十字病院に入院したいたときギデオン協会から配布されたという"新約聖書"を貰い受け,私が手にした教科書以外の最初の本になりました. それから65年間,77歳になる今日まで聖書は, 私の人生の道標となり澪標になってきました. 聖書を核とした読書は, "地図" だけでなく"海図"も含む様になり,"目に見える"世界のことだけでなく, "目に見えない"世界を広く,深く含むようになりました.

    今朝も雨が降り続いています. 日本列島全体が線状降水帯になったようで, 昨夜は,バケツを引っくり返したような激しい雨が降っていました. 妻は,"常夏川が氾濫したら, 赤津村も私の家も押し流される・・・" と恐怖を覚えたようです. 私はといえば,  熱中症の余波で熟睡していたそうです. 今朝は, 3:30に起床して, ゆっくりルターの独訳聖書を通読することができました. 人生至福の時です.

 
      
   
   
 

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