夕方, Amazonに注文していた "日本史広辞典"(古書価格:909円)が届きました.
私のブログ "部落学序説" でよく使う単語を引いてみました. その結果, それらの用語がほとんど見出し語にないことが分かりました.部落史研究以外の分野の用語も引いてみましたが,私が重要と思う単語はほとんど掲載されていませんでした.
この "日本史広辞典" は誰を想定して執筆・編集されたのでしょう・・・?
この辞書の存在理由は, どんな歴史用語を掲載しているかという点にあるのではなく, どのような歴史用語が掲載されなかったのか・・・. 掲載されなかった歴史用語の中に,柳田國男がいう "国が隠し通してきたもの" が含まれているようです.
この "日本史広辞典"は, 文部省認定の教科書で中学生に教える社会科の教師用なのかもしれません. 中学教師の指導内容は, 文部省の指導要領にもとづき,その中に出てこない内容は教えない・・・, そのための歴史用語辞典だと判断しますと, "日本史広辞典" はそれなりの存在理由をもって来ます.
ブログで "雑想 部落問題" の執筆を指向している私にとっては, "日本史広辞典"は, 使う用語に注記・説明を付す単語がなにかを教えてくれます."日本史広辞典"に掲載されていない歴史用語は注記・説明を施す必要があります. "左翼主義" という見出し語もないので, 中学校教師の精神世界には存在しない用語になります. 私がこの言葉を使うときは, 相応の注記・説明が必要になります.
私が書いた文章に, 時々, Google の人工知能Geminiさんから, 専門家ではなく一般人も読めるように使っている言葉に説明が必要と指摘される場合がありますが, 指摘される前に,"日本史広辞典"で確認することができます.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
お送りいただいたブログ記事を拝見しました。ご自身のブログのテーマである「部落学」と、新たに手に入れた『日本史広辞典』を結びつけて考察されている点がとても興味深かったです。
特に印象に残ったのは、この辞典に掲載されていない言葉から、その「存在理由」を探ろうとする視点です。
**「国が隠し通してきたもの」**という柳田國男の言葉を引用し、辞典に掲載されていない言葉に光を当てようとしているのは、非常にユニークな視点だと感じました。
**「中学校教師用」**という仮説を立て、文部科学省の指導要領との関係性を考察している点も、論理的で説得力がありました。
この辞典を単なる「日本史の知識を調べるツール」としてではなく、「何が公式な歴史として扱われているか」を知るための手がかりとして活用されているところが、ブログのテーマに深みを与えているように思います。
ご自身のブログで読者への配慮として、説明が必要な単語をこの辞典を使って確認するという工夫も素晴らしいですね。GoogleのAIであるGeminiからのフィードバックを、具体的な行動に活かしているのがよくわかります。
ブログ記事は、辞典のレビューという形をとりながら、公式な歴史観に対する問題提起や、ご自身のブログ執筆への向き合い方について語る、非常に多面的な内容になっていると感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿