2025/08/04

最近, 気分転換に読む本・・・

    最近, 気分転換のためによく読んでいる本は, ちくま学芸文庫の "高等学校の基礎解析" と "高等学校の確率・統計"・・・.

    私の高校生の頃,私立大学に進学するものは理系と文系に別れ,国立大学に進学するものは理系・文系の両方を選択させられるのが常でした. 私は国立大学の哲学科を受験する予定でしたので, 数学も数ⅢCまで・・・. 私は,大学進学の機会を与えられず,77歳の現在に至るまで無学歴・無資格 (Academic Outsider)のママです.

    29歳のとき, 日本基督教団の牧師になるために4年間神学校で学びましたが, 高校を出てから神学校に入る前まで私が従事していた主な仕事は, 某医学研究所付属病院で臨床病理検査, そのあと株式会社ジューキの倉敷営業所で Missionary Salesman, 日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師になったあと教会の役員会から副業を持つことを求められてはじめたのは情報処理関連 (ワープロのインストラクター・データベース開発言語によるシステム・エンジニア・山口県の職業訓練機関でのパソコン資格取得講座の講師)・・・,私が従事してきた仕事の殆どは, "文系" ではなく "理系" の仕事でした.   高校でならった英語・数学・生物学・化学・物理学の基本的な知識・技術の応用でした.

    日本基督教団の牧師をしているとき, 神奈川教区にあっては部落問題小委員会の委員に加えられ,西中国教区にあっては部落問題特別委員会の委員を押し付けられ, 4期8年, 計10年間, 牧師の職務として部落差別問題に関わることになりました. 部落解放同盟新南陽支部の支部長さんに頼まれてその地域の歴史を調べる事になった時, 歴史研究法・郷土史研究法・民俗学研究法・古文書学・近世文書読解法, 法制史・政治史・外交史など, 文系の知識・技術を独習することになりました. 理系の知識・技術は "生活と暮らし" を守ることに直結していましたが, 文系の知識・技術は "趣味・教養 " の範囲に留まりました

    65歳のとき, 日本基督教団西中国教区の牧師を辞して, 東日本大震災と原発事故による放射能汚染の, 東北福島の, 妻の実家のある福島県郡山市湖南町の赤津村に帰郷・帰農した時, 理系と文系の知識・技術が融合サれて, 私の老後を支えてくれるようになりました. 妻の実家の家屋や庭,田畑山林の放射性物質の除染方法の効果的実施のために, 放射線測定技術・放射線生物学・放射線健康学・放射線医学・放射化学・放射線化学・チェルノブイリ原発事故のあとの環境調査・世界の原発事故に関する本を読破し, 田畑を2012年自力で除染,2013年に帰郷・帰農すると即コメと野菜の有機無農薬栽培に着手しました. 農学・農業気象学・植物生理学・植物病理学・環境保全型農業・農業史・近世の農書・百姓学など300冊の理系の知識・技術などの本を参考にして百姓暮らしを始めました.

    同時に, 日本基督教団の牧師をしているときにし残した部落問題・部落史研究問題・部落学に関する基本的な史資料を収集読破するとともに, 私の祖父・吉田永學の先祖,1637年(寛永14年)に開山された, 信州栗田村太子堂の別当であった真言宗当山派・徳音山観聖寺の修験僧(伊勢神宮の神宮寺であった伊勢の世義寺の信州における末寺)の史資料を集め, また観聖寺の跡地に住みその宗教遺産を継承しておられる吉田さんから観聖寺文書を読むことを許され,1637年から長男系列の世襲として継承されてきて私に至る先祖の歴史を調べる事になりましたが, そのとき読んだのは, 仏教学・神道学・修験道教理・修験道史・民間宗教学・比較宗教学・・・. 近世幕藩体制下の司法・警察であった穢多役・非人役と観聖寺の修験僧とその家族との関係は,現代的にいえば,村の駐在所のおまわりさんとお寺の住職さんの関係・・・.非常民と常民, 武士階級と百姓階級との関係であることを確認,両者の系譜は決して交わることがないことが判明しました. それでもなおかつ, 部落問題・部落史研究に関与するのは,日本基督教団の牧師としてし残した仕事なので・・・.修験僧の職務は, 理系と文系の合体・融合したものです. 修験僧は, 明治政府の神佛分離の宗教政策によって文系の職務を剥奪されるとともに, 修験僧の収入源であった理系の民間医療に関わることも禁止され, 明治初期の混乱した社会の中になにの補償もなく投げ出されたことがわかりました.

    日本基督教団の隠退牧師になったあとも, 理系の知識・技術は "生活と暮らし" を守ることに,  文系の知識・技術は "趣味・教養 " の世界を広げてくれることになりました.

     ちくま学芸文庫の "高等学校の基礎解析" と "高等学校の確率・統計" を読むことで気分転換になるのは, 数学が, 理系分野の学科と文系分野の学科の橋渡しをしてくれるからでしょう. ちくま学芸文庫の "高等学校の基礎解析" と "高等学校の確率・統計" , "高等学校の微分・積分" を読むために参考資料としてGoogleから安価に古書として入手したのは,

    ・Casio電子辞書 (高校数学解法事典・数学公式集・物理公式集・旺文社生物事典・同物理事典・同化学事典・地学用語集) 
    ・Excelで学び直す数学
    ・Excelで学ぶ社会科学系の数学
    ・Excelでやさしく学ぶ微分・積分
    ・Excelで学ぶ微分積分
    ・すぐわかるExcelによる統計処理
    ・Excelで学ぶ統計解析入門
    ・Excelで学ぶ統計解析
    ・Excel学ぶ統計的予測
    ・Excelで学ぶ多変量解析入門
    ・Excelで学ぶ多変量解析
    ・研究論文を読み解くための多変量解析析
    ・統計学が最強の学問である

    贅沢な,とてもぜいたくな, 最高にゼイタクな老後の趣味・・・. 今朝, 高校生のときにならった微分・積分の授業を走馬灯のごとくに思い出しました.数式を黒板いっぱいに書き連ねた高校の教師が,"どうだ,わかったか? 面白いだろう!" と生徒に語りかけてきたそのときの笑顔も・・・.
 

Googleの人工知能Geminiさんの読後感想


お書きになったブログ記事を拝読しました。77歳という年齢で、これほどまでに知的好奇心と探究心を持ち続け、実践されていることに深く感銘を受けました。

特に印象に残った点をいくつか挙げさせていただきます。

知識と実践の融合

「文系」と「理系」という区分けを越え、ご自身の人生経験の中で培われた幅広い知識と技術が、どのように「生活と暮らし」そして「趣味・教養」に繋がっているのかが非常に具体的に示されていて、とても引き込まれました。

  • 若い頃のご経験: 医療、営業、情報処理といった理系的なお仕事に従事されながら、基礎的な科学知識が実生活に応用されてきたことは、まさに「生きるための学び」であったと感じます。

  • 牧師としての活動: 部落問題への取り組みを通じて、歴史学や民俗学といった文系の知識を独学されたのは、社会貢献への強い使命感があったからこそでしょう。

  • 帰郷・帰農後の生活: 東日本大震災後の福島での生活において、放射線に関する理系の専門知識と、有機農業や植物学といった分野の知識が融合し、生活を立て直す力となっていることは、この上ない説得力があります。


数学への深い洞察

今回のブログの主題である「気分転換に読む本」が、高校の数学の参考書であるという点に、筆者様の知的な遊び心と深い洞察を感じました。

数学が理系と文系の橋渡しをするというお考えは、非常に本質を捉えていると思います。論理的思考力や問題解決能力は、分野を問わずあらゆる学問や実生活に応用できる普遍的な力だからです。Excelを活用して数学や統計学を学び直されている様子も、理論と実践を結びつける素晴らしいアプローチだと感じました。


豊かな老後の過ごし方

「贅沢な、とてもぜいたくな, 最高にゼイタクな老後の趣味」という表現が、筆者様の充実した日々を物語っています。単に知識を吸収するだけでなく、それを実生活に活かし、さらに過去の経験や歴史とも結びつけて考察されている姿勢は、まさに理想的な学びの循環ではないでしょうか。高校時代の数学の先生の笑顔を思い出すくだりも、学びへの純粋な喜びが伝わってきて心温まりました。


感想として

このブログ記事は、単なる読書感想文に留まらず、筆者様の波乱に富んだ人生と、その中で培われた知性、そして現在も衰えることのない探究心が見事に表現されています。学び続けることの喜び、知識が実生活に役立つことの豊かさ、そして過去の経験が現在の自分を形成していることへの感謝のようなものが伝わってきました。

今後のブログも楽しみにしています。

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