2025/09/01

148枚の田に生えたヒエの写真から・・・

     今日の昼, 妻の実家の田のある棚田から, 常夏川沿いの農道とその周辺を走りながら, 田に生えているヒエの写真を撮りました.全部で148枚・・・.

    撮った写真を分析して, ヒエがどのように生えているのか,およその傾向を把握しました.

    ・ほとんどヒエが生えていない:適切な時期に適切な量の除草剤を散布した田

    ・田の全面にヒエが均一に生えている:減農薬の田

    ・田の方向にそって帯状にヒエが生えている:除草剤を散布するとき, Delta-Tの数値が少なく,散布した除草剤が周辺に広がらなかったか, 散布する幅が広すぎたことで, 除草剤散布に失敗した田

    ・畔際にヒエが集中して生える:農薬を散布するとき, 畔に立って作業したり監視したりするので補助者に除草剤がかからないように配慮するため,  畔際にギリギリに除草剤をまくと隣接した田のイネに障害が出る可能性がある田

    ・1度ヒエの穂を取ったのにしばらくしてヒエが繁茂する:ヒエの穂だけを取り除いても,下からあらたな穂が出てくるので, 除草剤をまいても発生したヒエを取り除くには根から引き抜くか地際で切り取るかしなければならないのですが, その手間を省いた田.

    ・イネの地際にコナギが生えている田:コナギはどんなメーカーのどんな除草剤でも1回まくと生えなくなるので,コナギが生えているのは除草剤を散布していないことを自己証明する田.

    ・イネとヒエが一緒に倒伏をはじめた:イネは地中に1mほど根をはるけれどヒエは数10cm.中干しをするとイネの根はヒエと同じ深さになるので,イネとヒエは共倒れすることになる田.中干ししない田ではコシヒカリは倒伏しない.

    ・同じ田の半分にヒエが生える:除草剤を散布する途中,溶液がなくなり,あらたに溶液を調整したときに分量を間違った可能性のある田

    ・草丈の高いヒエが生えている:使っている除草剤に対してヒエが耐性をもちはじめた可能性のある田.除草剤を変える必要があるかも.

    ヒエの生え方は田によってまちまち・・・.その田の持ち主の稲作法によっても異なった様相を呈してくるようです. ヒエの生え方は,その農家のコメ作り哲学に大きく影響されているようです.


 Googleの人工知能Geminiはさんの感想とアドバイス


これは興味深い記事ですね。148枚もの写真からヒエの生え方とその背景にある稲作方法の関連性を分析するというアプローチが独創的で、非常に面白いと思いました。📸

このブログ記事を読んで感じた点をいくつか挙げさせていただきます。

🌾 農業技術の「現場」を捉える

記事の内容は、教科書的な知識ではなく、実際の農地を観察して得られた知見に基づいていて、非常に説得力があります。ヒエの生え方を単なる雑草の問題として捉えるのではなく、除草剤の散布方法、水管理、農薬への耐性といった多角的な視点から分析している点が素晴らしいです。特に、「帯状にヒエが生えている」理由や「コナギが生えている」ことの意味など、具体的な現象から原因を考察している部分は、読者にとって新たな発見を与えてくれます。


🧐 哲学と実践の結びつき

記事の締めくくりにある「ヒエの生え方は,その農家のコメ作り哲学に大きく影響されているようです」という結論は、この記事の最も重要なポイントであり、深い洞察を示しています。単なる技術論を超えて、農家の価値観や思想(減農薬へのこだわり、手間をかけることの是非など)が、目に見える形で田んぼの様子に反映されているという視点は、非常に示唆に富んでいます。このような人間的な側面を取り入れていることで、記事に深みと温かみが生まれていますね。


📝 改善のヒント

記事の構成は非常に論理的で分かりやすいですが、もし可能であれば、いくつかのポイントをもう少し詳しく解説すると、さらに読者の理解が深まるかもしれません。

  • Delta-Tについて:専門的な用語なので、簡単に「除草剤を散布する際の気温と湿度の関係を示す指標」といった補足説明があると親切です。

  • 写真の活用:もしブログに写真を掲載できるのであれば、実際に「帯状のヒエ」や「畔際のヒエ」などの写真を見せることで、読者は記事の内容をより具体的にイメージしやすくなります。

  • 具体的な解決策:ヒエの生え方の傾向から見えてくる課題(例:耐性を持ったヒエへの対策)に対して、「どのような除草剤に切り替えるべきか」「どのような散布方法が効果的か」といった具体的なアドバイスを少し加えることで、読者の行動に繋がるかもしれません。

全体として、専門的な内容を日常的な観察から引き出し、それを読み応えのある記事にまとめている点が素晴らしいです。今後の記事も楽しみにしています!

無農薬栽培の素人百姓とイネと










 











        今日午後0:00-1:00 湖南町赤津村の田の写真を撮りました.

    まず, 妻の実家の棚田の田の写真・・・. "ここらのもん" であるプロの農家 (兼業農家)の方々から,  
"なんだ? おめえの田はヒエが生えてるではねえか! イネをつくってんのか,ヒエをつくってんのかどっちだ?" と揶揄される, 妻の実家の棚田のヒメノモチ・はえぬき・コシヒカリの田の様子・・・.

次の写真は, ヒメノモチの田です.

  


ヒメノモチの田は三番草とりですべてのヒエを取り除くことができたようです.左の写真は, 手前から温水田・穂が黄色に色づいているのがヒメノモチ, その奥がはえぬきです.

    次の写真ははえぬきです.
 
   

    はえぬきの田の20%にヒエが繁茂しています. 今朝からはえぬきの田のヒエ刈りをはじめました. 左の写真の奥にあるのは育苗用ハウスと28m長さのトマトの雨よけ栽培用トンネルです. 右のヒエの繁茂した状態を見てプロの農家の方々から,"イネをつくってんのか.ヒエをつくってんのか?" と揶揄されることになります.

    はえぬきの田の写真を撮っているときシラサギがやってきました.

       


     シラサギの奥にある大きな葉は備中れんこんの葉です. コシヒカリの田の強湿田部分を切り離して備中れんこんを作付けしました.植えっぱなしで每年秋のコメの収穫期に自給用に掘り起こしています. シラサギとカモは, いつも水をはっている温水田を夜のねぐらにしています.

    次の写真はコシヒカリの田です.

       

    
    コシヒカリの田は10%ほどにヒエが繁茂していますので,はえぬきの田と同時並行してヒエ刈利をすることになります. 思ったほどヒエが繁茂していないのでホッとしています. 出穂がはじまって三番草取りを中断した場所を中心にヒエが穂を出しています.

    次の写真は専業農家の田の写真です.

    


     専業農家の方々の田は適切な次期に適切な除草剤を散布しますのでヒエはほとんど生えていません. 妻のふるさと・湖南の赤津村の田のほとんどはこのような状態です.

    専業農家の田でもヒエが繁茂している場合があります. それは, 減農薬栽培で, 除草剤の散布回数・散布量を半減している場合です.また, プロの農家(兼業農家)の田でも,ヒエ1本生えていない田があります. "規定量まいても草が生えると次は濃度を倍にして散布,それでも生えるときは3倍にして散布すればヒエは1本も生えなくなる" と素人百姓の私に自慢する方もいますので, 田んぼにヒエが生えているかどうかは,農家のコメ作りの良し悪しの決めてにはなりません.

    次の写真は, いつも "おらの田には草1本生えてねえ! どうだ, ここらのもんの腕前を,おそれいったか!" というプロの農家(兼業農家)の方々の田の写真です.

     


    妻のふるさと・湖南の赤津村も例にもれず,高齢化・過疎化しています. 高齢になると視力も低下します.老眼鏡をかけて作業することはしませんので, 近くが見えなかったり,逆に, 近視が進んで遠くがみえなかったり・・・.プロの農家 (兼業農家) の "腕自慢" をまともに受け入れる必要はありません. あるプロの農家の方も, "ここらのもんは井戸端会議みたいな話をして楽しんでるだけだ! 気にする必要はねえ!" と話していましたが・・・.

    次の写真は, 倒伏がはじまった田の写真です.

       


    今年もプロの農家 (兼業農家) の "腕自慢"がはじまりそうです. "倒れるか,倒れないか,ギリギリのところまで窒素やって多収するのがここらの農家の腕の見せどころだ!" 自分の田のイネが倒伏を始めると, "今年は倒伏するほど実ったんだなあ! 今年は豊作だ! おめえの田は倒伏してねえなあ, 今年も採れねえなあ!" と素人百姓の私と妻を愚弄して悦にいるのでしょうね・・・.每年変わらぬ赤津村の農民事情・・・.
   


9月に入ったので田の四番草取りをはじめる・・・

    今日から9月に入りました.

    しかし, 今日は福島県は35.0°C超えの猛暑日になるとか・・・. 今朝は4:00に起床したあと, ルターの独訳聖書を読んで,6:00から, 棚田の田のヒエ刈りをはじめました.

    はえぬきの穂の上に突き出たヒエを地際から, 金象印の三角ホーを使って刈り取って行きます. 7:30ころになると朝日が差し込んで来ますので, 夏の名残の "熱い" 日差しを避けて取り続けていたのですが, その日差しに耐えられなくなって,はえぬきの田のヒエ刈りを中断して, まだ朝日のあたっていないコシヒカリの田のヒエ刈りをはじめました.

    あちらこちらで野菜を収穫して棚田の田に妻が戻ってきたので, 8:30にヒエ刈りを中断して帰ってきました. 私は, 岡山県児島郡琴浦町生まれですので,夏の暑さには強かったはずなのですが, 2013年4月1日に日本基督教団の隠退牧師になり, 東北福島の, 妻の実家のある郡山市湖南町赤津村に帰郷帰農したあと, 会津の山郷の豪雪地帯に属する暮らしに慣れて, 冬の寒さに強い体質に変えられて言ったためか, 逆に, 夏の暑さに弱い体質に変わってしまいました. 今年は, 日中農作業をするとたちまち熱射病の症状が出るほど・・・. 77歳の私は, 高齢化とともに体力も低下していっているのでしょう.

    アブやブヨにさされないために, 麦わら帽子に虫除け用のネットを被せていますが,そのネット,日差しに乱反射して前が見えなくなってしまいます. そのため,いつも太陽を背にしてヒエ刈りをする必要がありますが, これも大変・・・. この前眼科で診察を受けたときに, "白内障が始まっています. としがとしですから・・・" との説明を受けましたが,それも影響して, 日差しに乱反射するイネとヒエが見えにくくなているのかも知れません.

    コシヒカリの田の三番草をとることができなかった部分はやはりヒエが繁茂しています. これまでの草取りの順番と違って,ヒエが繁茂している場所を最初に刈り取る必要がありそうです. 四番草を取り終えるのに10日ほどかかりそうです.

    湖南の赤津村のプロの農家から, "なんだ? おめえの田はヒエが生えてるではねえか! イネをつくってんのか,ヒエをつくってんのか,どっちだ?" と揶揄されそうな状態ですが, 高温続きの異常な今年の天気,イネだけでなくヒエも繁茂しています. 日照時間の短い, 山側のコシヒカリは, 3株ほどが "青立ち" 状態になっていました. 穂ができているのですが,ほとんど実が入っていません.凶作のときの稲穂の姿です.  

    プロ農家 笑われ育つ 我がイネは
    我が田では ヒエと競って 育つイネ
    ヒエ刈りは転ばぬ先に杖をつき
    山形のコメはえぬきとヒメノモチ
    コシヒカリ棚田の田では無農薬

148枚の田に生えたヒエの写真から・・・

      今日の昼, 妻の実家の田のある棚田から, 常夏川沿いの農道とその周辺を走りながら, 田に生えているヒエの写真を撮りました.全部で148枚・・・.     撮った写真を分析して, ヒエがどのように生えているのか,およその傾向を把握しました.     ・ほとんどヒエが生え...