2025/09/30

妻と私はどの分類にもあてはまらない "農家"・・・

    妻が, なくなったおとうさんから引き継いだ農地は田4.0反,畑0.6反, 山林8.0反です.

    2013年4月に帰郷・帰農したとき,湖南農協から,田畑を5.0反以上持っていないと,正組合員にも準組居合員にもなれない, コメを栽培するときの種籾も肥料も提供できないと言われ, 湖南農協の組合員になることを断念,湖南農協とは無関係に, 有機・無農薬栽培で, 湖南農協の主要品種以外のコメやトマトを栽培することにしました.

    最初の年の確定申告のとき, 郡山税務署の担当者の方から,職業は,"農業" ではなく "無職"として申請することを求められました."農業" は税法上の職業にあたるので,"無職" のものはその言葉を使ってはいけないことを指導されました. それで, 私は,  "百姓は?"  と問いかけますと,"百姓は税法上の職業ではないので自由に使ってかまいません"との返答・・・.それで,妻と私は,"百姓" を名乗って生きることになりました.

    "農家" は, いろいろに分類されているようですが,妻と私の百姓暮らしにもっとも近い農家は,"自給的農家" あるいは, 道の駅や野菜直売所に出展する "販売農家" なのですが, 妻と私は,どちらにも分類されないようです. 年間の販売額が50万円の40%に満たないので"販売農家"にカウントされることはありませんし,農地が4.6反あるということは"自給的農家 "にもカウントされることはありません. 大雑把な "農家" の範疇にはかろうじて入るようですが, 野菜直売所湖南四季の里に野菜を出展することを止めたり,高齢化によって出展する野菜の量が減ったりしますと,たちどころに, "農家"の枠組みから外れてしまうことになります.

    日本の社会の農政上の基本的な枠組みには入らない妻と私は,"販売農家と同じ農作業をする自給的農家" といえます. 2013年に帰郷・帰農して,棚田の田でコメ作りをはじめたとき, ある専業農家の方は,"吉田農園は,農業試験場なみだなあ・・・" と評しておられましたが,農業試験場もコメや野菜を栽培しているけれども, 販売農家でも自給的農家でもなく別格の存在・・・.  吉田農園と農業試験場は似ても似つかぬ存在ですが,農家の既存の枠組みから外れている点では同じかもしれません・・・.
 
         


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