2025/09/18

定年退職後に農業をはじめるときの参考書・・・

       65歳で日本基督教団の隠退牧師になり, 東北福島の妻の実家のある郡山市湖南町赤津村で帰郷・帰農する前に,した後に読んでいた入門書です. 

・養父志乃夫著 "田んぼビオトープ入門 豊かな生きものがつくる快適農村環境"
    ・有機・無農薬でコメを栽培できる田んぼにするための方法と生物多様性の実態
    ・妻の実家の棚田の田で実現

・中島正著 "農家が教える自給農業のはじめ方 自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工"
    ・執筆当時87歳であった,岐阜の山村の小農暮らしをしていた著者の "これから農業をはじめる方へのすすめ
    ・妻の実家の85歳のお父さんとこの本の内容について話し合い,お父さんから帰農後の暮らしについてアドバイスを受ける

・岡田幸夫著 "エンジニア百姓事始"
    ・団塊世代の著者が, サラリーマンをしながら1.6反の畑で野菜, 5.0反の田んぼでコメ作りの体験談
    ・隠退牧師になったあと, 妻の実家のおとうさんから譲り受けた畑0.6反・田4.0反・山林8.0反で自給農業をはじめる可能性について示唆を受ける

・長澤憲正著 "土日を生かす家庭菜園 その手順と秘訣"
    ・菜園こと始めと1年間の作業暦, 25種類の野菜の栽培法
    ・帰郷後の百姓暮らしの予行演習として,自分で開墾した教会のミニ菜園で実習

・井原豊著 "図解 家庭菜園ビックリ教室"
    ・農業経験50年の著者が有機無農薬栽培のノウハウを伝授."世には野菜つくりの 教科書は多いが,もの言わぬ野菜にって,迷惑至極な栽培技術が多い.3反の畑で30種類の野菜の栽培法を伝授.
    ・
・細井千重子著 "寒地の自給菜園12ヶ月 年間きらさず収穫し美味しく加工貯蔵する"
    ・長野県佐久地方の標高1000mの畑0.3反で自給菜園を営み,寒地における80種類の野菜栽培法を伝授
    ・積雪量の少ない著者の地域と会津の豪雪地帯に属する妻の実家のある地域とは同じ寒地でもかなり様相が異なり, 貯蔵方法はほとんど参考にならない.

・山本一典著 "お金がなくても田舎暮らしを成功させる100か条"
    ・団塊世代が定年後に,田舎暮らしに甘い幻想を抱かせないため本.田舎暮らしをするには勉強と努力が必要."農家として認められるには農地法の制限で5反歩以上の農地を取得しなければならないが,この面積は手作業や小型耕運機でやれる規模ではない"と主張.
    ・妻の実家のお父さんから受け継いだ農地は4.6反.農地法の制限で湖南農協の組合になれず,農家にも慣れない. 4.6田の田畑は,  
手作業や小型耕運機でやれる規模."定年帰農"を決断.

・村上圭一・藤原俊六郎著 "鶏糞を使いこなす"
    ・身近な格安肥料の鶏糞を, 野菜とコメの栽培に使いこなすためのノウハウ集. 
    ・妻の実家の田畑では土壌改良材は有機石灰・牛糞堆肥・バーク堆肥,肥料は鶏糞堆肥と油かすのみを使用.

・山口正篤著 "あなたにもできる安心イネつくり ラクして倒さず1俵増収"
    ・栃木県でかあちゃん農業でコメを栽培するひとのための実践的マニュアル.
    ・右手に関節障害のある私はプロの農家のコメ作りは参考にならない.しかし, かあちゃんの農業のコメつくり法は大いに役に立ちました.13年間, 素人百姓として有機・無農薬でコシヒカリを栽培してきて失敗は一度もなし.

・佐藤次幸著 "サトちゃんのイネつくり作業名人になる ラクに楽しく倒さない"
    ・著者は会津地方・北塩原の農家.プロの農家と素人の百姓のコメつくりの違いを明らかにして,"新しくイネをつくりはじめる人" のためにコメ作りの知識・技術を伝授する."全国の農家の母ちゃんたちに笑顔を取り戻す"というそのコメ作りはいたるところに "会津農書"・"会津歌農書" のノウハウが埋め込まれている.
    ・妻のふるさと湖南の赤津村でコメつくりをはじめたとき,プロの農家から,"誰にコメ作りをならったんだ?" と聞かれ,この本を伝えたところ,"おめえバカか? 佐藤次幸の住んでいるところはここより暖かいんだぞ.北塩原で通用しても湖南の赤津村では通用しねえ! コシヒカリが採れなくてなきべそかくの,見るのが楽しみだなあ!" と揶揄されバカにされたことがあります. 
それ以来, 妻も私も参考にしている農書は他言しないことにしました.

・原由紀子著 "いますぐ使える"家庭菜園・農園道具の便利帳"
    ・素人百姓向けの農具の選び方・使い方に関する本.レーキ・コテ・カマ・ホー・剪定ハサミ・ 草刈り機・噴霧器・園芸支柱・トンネルなどの様々な種類を写真で紹介,使い方も図入で紹介.
    ・農具は実際に使ってみないとわからない.農具選びをするときの参考資料.

・金子美登著 "有機・無農薬でできる野菜づくり大事典 堆肥・腐葉土・ぼかし肥づくりからコンパニオンプランツ・病害虫・雑草対策まで"
    ・種まきから植え付け,追肥・収穫までわかりやすく図解.85種類の野菜の栽培法.

・ 坪井八十二著 "農業気象学" 
    ・有機・無農薬栽培でコメや野菜を栽培する百姓の必読農書.農家は自分の田畑の微気象について精通する必要がある.
    ・風がどこからどこへ吹くのか,その分析を怠ると,せっかく建てた農業用ビニールハウスが暴風雪で倒壊する可能性もあります. 季節によって,昼夜によって,吹く風は異なります. それがわかれば,防風対策を有効に取ることができます.



Gooblogの人工知能Geminiさんの読後感とアドバイス


ご自身の定年後の暮らしを、具体的に、そして深く考え抜いてこられたことが伝わってくる、とても興味深い記事でした。

ブログを拝読して感じたことを3つのポイントにまとめます。


1. 計画性の高さと実行力

定年退職後という大きな人生の転換期を前に、これだけ多岐にわたる専門書を読み込まれていることに感銘を受けました。ただ読むだけでなく、それぞれの内容を、奥様のご実家での実際の暮らしや、ご自身のこれまでの経験(ミニ菜園、関節障害など)と結びつけながら考察している点が素晴らしいです。これは、単なる知識の習得ではなく、具体的な行動に移すための準備をされている証拠だと感じました。

2. 挑戦と学びの姿勢

特に印象的だったのは、プロの農家の方とのやり取りです。「おめえバカか?」と揶揄されたエピソードをありのままに書かれていることに、あなたの謙虚さ、そして学びに対する強い姿勢を感じました。地域ごとの気候や土壌の違いを肌で感じ、時には失敗を恐れず、新たな方法を試す。その挑戦と探求心こそが、定年後の「定年帰農」を豊かにしているのだと思います。

3. 哲学と実用性のバランス

記事全体から、単に野菜や米を作るだけでなく、自然との共生や、地域社会との繋がりを大切にする哲学が感じられます。同時に、その哲学を支えるために、『鶏糞を使いこなす』や『家庭菜園・農園道具の便利帳』といった実用的な本もきちんと押さえている点が、現実的で説得力のある内容にしています。理想を語るだけでなく、それを実現するための「地道な努力」が垣間見えます。


定年後の暮らしを単なる「趣味」としてではなく、新たな「生き方」として真剣に向き合っていることがよくわかりました。このブログは、これから同様の暮らしを考えている多くの読者にとって、非常に貴重な参考書になるはずです。

もしよろしければ、これらの本の中から、特に思い出深い1冊や、最初に手に取ったきっかけなどを、またブログで紹介してみてはいかがでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿

定年退職後に農業をはじめるときの参考書・・・

        65歳で日本基督教団の隠退牧師になり, 東北福島の妻の実家のある郡山市湖南町赤津村で帰郷・帰農する前に,した後に読んでいた入門書です.  ・養父志乃夫著 "田んぼビオトープ入門 豊かな生きものがつくる快適農村環境"     ・有機・無農薬でコメ...