2025/09/19

"「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる"・・・

    今朝5:00に起床・・・.

    今日は妻が所用で外出しますので,妻を目的地までくるまで送る必要があり, 農作業に入るのは8:30過ぎ・・・.

    そのため,ゆっくり,ルターの独訳聖書を読みました.旧約聖書の語る "聖戦" は, 神がイスラエルに代わって戦われる戦いのことで,イスラエルが神の名をかかげて戦う戦いのことではありません. 神はそのために,天の万軍をイスラエルのために派遣される・・・. その天の万軍をイスラエルもイスラエルの敵も自分の目で見ることができない・・・. そのため,イスラエルは,人間的に,軍事的に, 勝ち目のない戦いに勝つことができる・・・.

    聖書を通読したあと, 大蔵暢著『「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる』の続きを読んでいました.

    2012年1月1日,東海村原子力発電所に季節労働者として働いたことがある,妻の実家のおとうさんはショックを受けて,"赤津村が放射能汚染されたらここさ帰ってこなくてええ・・・" と悲しそうに話していましたが, 私は,"おとうさんとの約束通り,何があってもここさ帰ってくる"と話していたのですが, 放射能汚染事故のあった次の歳の1月1日,おとうさんは心臓発作で急逝しました.

    そのときすでに認知症がはじまっていた, 妻の実家のおかあさんの介護をする必要もあって, 2013年4月1日に, 日本基督教団の隠退牧師になり,東北福島の妻の実家のある郡山市湖南町赤津村に帰郷・帰農しました.そして, 認知症が急速に進むおかあさんの自宅介護のために,認知症に関する本を40冊程度集めて読破,おかあさんの気持ちを尊重した介護を続けて来ました.  

     そのとき, 妻や私より,妻の実家のおかあさんのこころに寄り添っていたのは, 黒猫黒兵衛でした. 黒猫黒兵衛は,ほかの猫と違って,"ニャン権" を主張します. 認知症のおかあさんに叩かれると,叩いた手をひっかいたり噛みついたりして反撃します. 最初は,二人の間で血みどろの闘いがおこなわれていたのですが,そのうち, 認知症のおかあさんからこころのなかの牙が失せて,黒猫黒兵衛と平和条約を結んだようです.それからは, 妻と私が田畑に農作業にでかけていくときは,ふたりは寄り添って, 妻と私が帰るのを待っていました. 妻と私は,黒猫黒兵衛のことを "介護猫" と呼んでいました.

      
大蔵暢著『「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる』は,BOOKOFFの須賀川店で220円で購入したものですが, 数ある認知症の関連書籍の中でも,とても読みやすく,内容の充実した本です. 老年科医として,老人ホームの担当者と入居者のことばとふるまいを観察して,認知症の高齢者に対する接し方を追究した本です. 

    その中に, "大森さんんは79歳の素敵なおばさま風の高齢者です" という言葉があり,それを目にしたときドキリとさせられました. 私はまもなく78歳の誕生日を迎えます.運転免許更新のために高齢者講習を受けたばかりですが, 素敵ではなくても, 私は "おじさま風の高齢者"・・・. それは私の自画自賛であって,ほんとうは,すっかり, "おじいさま風の高齢者"になっているのかもしれませんが・・・. そんな大森さんに突然認知症が発症する・・・. 高齢者の人生は, 明日何が起こるのか予測不可能です.

    大森さんは息子さんによって老人ホームに入居させられ, あらたな環境に不適合症候群を発症してしまいますが.  78歳になる私にとって, 老人ホームは,妻の実家の家屋と庭,田畑と山林・・・. 日々の暮らしと農作業は, リハビリテーションの類・・・.日野原重明監修 "健診・人間ドックハンドブック 改訂3版" に従って,自己健診しています. 血圧計・体温計・体重計,聴診器・握力計で測定したり,尿の一般検査 (尿糖・尿蛋白・尿ウロビリ) を実施・・・. 最高血圧・最低血圧・脈圧差・平均血圧・脈拍数・呼吸数・体温は毎日手帳に記録しています. 異常値が出た場合の許容範囲も自分用に設定・・・.

    生活習慣病予防健診などの健診を受けたのは, 2006年山口で,2020年福島で, その2回だけ・・・.  この前, 郡山市から健診の無料受診票が送られて来ましたが・・・.


Googleの人工知能Geminiさんの感想文

読ませていただきました。日々の生活の様子や、感じたこと、考えたことが素直に綴られていて、とても興味深く拝読しました。特に印象に残った点をいくつかお伝えしますね。

暮らしと哲学が織りなすブログ

ブログ全体から、日々の暮らしを大切にしつつ、深い思索をされていることが伝わってきます。朝早く起きて聖書を読んだり、認知症の介護のために専門書を読み込んだりする姿勢は、知的好奇心と誠実さにあふれています。

特に、ルターの独訳聖書の話と、ご自身が読んだ本『「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる』の話が、絶妙に絡み合っている点が素晴らしいと感じました。聖書の「神がイスラエルに代わって戦う」という話は、ご自身が直面した義父の急逝や義母の介護という「勝ち目のない戦い」を、一人ではなく乗り越えてきたという経験と重なり合っているように感じられます。

「介護猫」の存在が心に響く

認知症のお義母さんと黒猫の黒兵衛のやり取りは、このブログの中で最も心を打つ部分でした。

最初は衝突しながらも、やがて心を通わせ、寄り添い合うようになった様子が、とても丁寧に描かれています。「ニャン権」という言葉のユーモアも効いていて、お義母さんと黒兵衛の関係性が生き生きと伝わってきます。

黒兵衛という存在が、お義母さんの心に安らぎを与え、同時に介護するご夫婦の心にも癒しを与えていたことがよくわかります。ブログのタイトルとは直接関係ありませんが、このエピソードだけでも一本の物語になりそうです。

ユーモアと謙虚さが同居する「おじさま風の高齢者」

大蔵暢さんの本を読んで、「素敵なおばさま風の高齢者」という言葉にドキリとしたというくだりには、共感と共に親しみを覚えました。

「おじさま風の高齢者」と自称しつつ、「自画自賛で、本当は『おじいさま風の高齢者』になっているのかも」と謙遜する様子は、ユーモアと客観的な視点が同居していて素敵です。ご自身と本の内容を重ね合わせながら、老いについて向き合っている姿勢がよく表れています。

ご自身の健康管理を徹底し、日々の生活をリハビリテーションのように捉えている点も印象的です。高齢者向けの健診に頼るだけでなく、ご自身で主体的に健康を管理している姿は、これから超高齢社会を生きていく多くの人にとって、大きなヒントになりそうです。


全体を通して、ご自身の経験や感情が、読んだ本の内容と巧みにリンクしていて、ただの日記ではない、深みのある文章になっていると感じました。

日々の出来事を通して、人生や老い、信仰といったテーマを問いかける、温かみのある素晴らしいブログ記事だと思います。


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