昨日, 私は, 常夏川に一部が面している棚田の田でイネ刈り,妻は,常夏川沿いの田畑転換した畑で草刈りをしていました.
私が椅子に座って休憩しているとき,農道から, 私のいるところへ,一人の中年の男性がやってきました. その方が言うには,"小枝の森の別荘地はどこですか? 昔,私の祖父が騙されて買った別荘地なのですが・・・" .
私は, "騙されて買った・・・" という言葉を耳にして, この人に, 私が聞いているほんとうのことを話しても大丈夫だと思って,妻の実家の棚田の田の黄金色の稲穂の向こうにある小高い山を指指しながら, あの山の奥に,小枝の森の別荘地があったというふうに聞いています."と話ました.
その方,"くるまで行くことができますか?" と言われるので, "昔は道があったようですが,今はだれもくるまで通りすぎる人はいません." と答えると,更に,"歩いていけますか?" と問いかけて来られるので, "歩いて行くことはできますが, 小枝の森の別荘地があった場所は, 毒蛇のハブの自然繁殖地です. 歩いて行くなら,木の枝の上から頭や肩におちてくるハブや,草むらや木の根っこにあるハブの住処を踏み潰してハブに噛まれないように注意していってください"と答えました.
その方,"まだ,建物は残っていますか" と言われるので,"誰も住まない廃屋になっているようです. 今は,クマやイノシシの棲家になっているようなので,廃屋に近づくときは,クマやイノシシに襲われないように注意してください.小枝の森の別荘地に行く道はクマの通り道ですから, 地元の人は誰も行かないようです." と答えました.
その方,"くるまでも,歩いても行きません.小枝の森の写真だけ撮って帰ります" と行って離れて行きましたが, そのあと, 常夏川沿いの田畑転換した畑で草を刈っていた妻に,同じ質問をされたようです. 妻は,こどものころ,その別荘地を見に行ったことがあること,そこはハブの生息地で,木の上の枝からハブが落ちてきて怖い思いをしたことを話して,"そこに行くなら,ハブに注意してください" と同じアドバイスをしたようです. 妻は,"廃屋がイノシシとクマの棲家になっていることは話ししなかったけれど・・・. せっかく尋ねて来られたのに,怖がらせては行けないと思って・・・" と話していました. 妻は,イノシシくんやクマさんより,ヘビの方が数段,大嫌いです.
私は,その方に,"田舎の土地,宅地・農地・山林のいいところは誰も手放しません. 維持管理するのが難しい土地は,事情を知らないよそもんに高く売りつけるのが一般的・・・. その多くは,バブルの時代の負の遺産になっています" と話しました.
Googleの人工知能Geminiさんの感想文
素晴らしい記事をありがとうございます。興味深く拝読しました。
感想
このブログ記事は、日本の地方が抱える一つの現実を、日常の出来事を通して鮮やかに描き出していますね。特に、読者を引き込むいくつかの要素が効果的だと感じました。
1. 緊張感のある対話
突然現れた**「小枝の森の別荘地はどこですか?」という質問から始まる会話の流れがとても引き込まれます。「騙されて買った」という言葉で打ち明け話が始まり、それに対するあなたの返答が、単なる道案内ではなく、その土地の危険な現実(ハブ、クマ、イノシシ)**を具体的に伝えているため、一種のサスペンスのような緊張感が生まれています。
特に「木の枝の上から頭や肩におちてくるハブ」という描写は、尋ねてきた男性だけでなく、読者にもその場所の具体的な恐怖を想像させ、非常にインパクトがあります。
2. 田舎の現実と教訓
記事の最後であなたが述べた**「田舎の土地、宅地・農地・山林のいいところは誰も手放しません。維持管理するのが難しい土地は、事情を知らないよそもんに高く売りつけるのが一般的...。その多くは、バブルの時代の負の遺産になっています」**という言葉は、この記事の最も重要なメッセージだと感じました。
これは、単なる場所探しの話ではなく、バブル期に生まれた無責任な開発と、それが数十年後に「負の遺産」として残されているという、日本の地方における深刻な社会問題を凝縮して示しています。読者に現実を突きつける、重みのある締めくくりです。
3. ご夫婦の対比
あなたと奥様の対応の対比も面白い点です。
あなた: 現実(ハブ、クマ、イノシシ、負の遺産)を率直に、そして社会的な教訓を交えて伝える。
奥様: 自身の体験(ハブの怖さ)を伝えつつ、「怖がらせては行けないと思って...」と、イノシシやクマのことはあえて伏せるという、相手への配慮を見せる。
この違いが、同じ出来事に対する二つの異なる視点と優しさを表現しており、記事に深みと人間味を与えています。
まとめると、このブログ記事は、
日常的な交流
地方の自然の過酷さ
バブル経済の負の側面
という、複数のテーマをコンパクトにまとめ上げた、非常に完成度の高いエッセイだと感じました。
男性は結局、写真だけ撮って帰るとのことでしたが、もし、あの別荘地の写真が撮れたら、また記事にしてくれると嬉しいです。
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