2025/02/03

湖南農協の組合員になれなかったもうひとつの理由・・・

    昨日, 湖南町赤津村のプロの農家の方と少しく話をしました.

    妻と私がほんとうに, 化学肥料や農薬・除草剤を使わないでコメや野菜を栽培しているのかどうか,収穫した有機・無農薬栽培したコメをなぜ湖南農協に出荷していないか,ということについて・・・. 

    "妻の実家のおとうさんから受け継いた田畑は4.6反・・・. 5.0反に満たないので, 妻と私は農家として就農できず, 湖南農協の組合員にもなることができず, 湖南農協からたねもみや資材を入手することができないと言われたので, 大槻農協に相談すると, 大槻農協は3.0反保有して, 栽培したコメや野菜を何らかの形 (農協でなくても野菜直売所など)で販売していれば正組合員になることができるということなので, 大槻農協の正組合員にしてもらいました・・・" と話したところ,そのプロの農家の方, "湖南農協の組合員になるには, 出資金を出さねばなんねえ. 出資金を出さねえものは湖南農協の組合員にはなれねえ・・・" とのこと.  

    おとうさんがなくなったとき, "正組合員は継承できない" として, おとうさんの出資金200,000円が返済されました. 妻は, おとうさんの出資金200,000円に, 妻と私の2人を分を加えて, 600,000円を大槻農協の正組合員になるときに出資しました. 湖南の赤津村のプロの農家は, 当時の出資金の限度額3,000,000円を出資しておられるようですから, 湖南の赤津村で一番小さな農家と言われる妻の実家は, その20%しか出資していないことになります. 湖南農協の組合員であるプロの農家から "バカ農家"・"貧乏農家" よばわりされて排除・疎外されるのは, 所有している田畑の広さだけでなく, 出資金の多寡も大きく影響しているようです. 


    湖南農協の組合員になることができなくても, 農業用資材は, 大槻農協や喜久田農協から購入できますので, 何の問題もありません.

    今朝, インターネットで, "福島県ホームページ" の "農業共同組合要覧ー福島県" をみていますと, このような表がありました. 2017年の福島県の農協の正組合員1戸当たり出資金は352,000円, 全国平均は416,000円・・・. 吉田農園の出資金は600,000円で平均を越えているにもかかわらず,湖南の赤津村のプロの農家から排除・疎外されているのは, 純然たる農村的地域社会の過疎化・高齢化, 農地の特定農家への集約化の流れの中にある特殊な環境下での湖南農協のなかだけで発生するできごとなのかもしれません.



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