2023/07/31

夏の暑さで思考力低下・・・

    夏の暑さで思考力が低下・・・。

    思考力が低下した状態で無理に思考することは百害あって一利なしなので、最近は、English Writingのために集めた英語辞書を読んでその使い方を検証したり、また手持ちの英語辞書に含まれていない分野の英語辞書をAmazonで探索して注文したり、そんな日々を過ごしていますが、今日、Amazonに注文していた、部落史研究者の本田豊氏が師と仰ぐ小沢有作の著作『部落解放教育論―近代学校を問いなおす』 (1982年) が届きました。 早速、目次をひもときながら<被差別の側から教育をとらえる>に目をとおしましたが、突然、夏の暑さで思考力が低下した私の頭が活性化しました。

    本田豊氏の著作集と小沢有作著『部落解放教育論―近代学校を問いなおす』の比較研究をしたあとコメントすることにして、本のカバーの裏に記されていた文章を転載します。

    <地域民衆文化としての部落の文化は、日本民衆文化の深部にあって
    それにふくらみをもたせてきた存在であるのに、
    江戸時代、そして近代日本の特権階層を中心にした中央文化は、
    これを看取ることができず、切り捨ててきた。
    近世・近代の学校文化も同様であった。
    その中央文化波及の四百年の歩み、わけても近代百年の歩みに同化するなかで、
    大多数の日本人は、当の部落の人びとの多くを含め、
    部落が育てた民衆文化の個性を見えなくさせられ、埋もれさせてきた。
    しかし、ことを部落解放教育にかぎっても、
    部落の子を部落の子として立たせ、
    まわりの非部落のこの部落認識を変えさせるためには、
    埋もれ、見えなくさせられている部落の民衆文化を、
    おこし、まのあたりによみがえらせ、
    子どもたちにふれさせていくというとりくみが欠かせないであろう。
    そこには、差別とたたかうなかでのみ人間化が果たされていくという、
    「人間の文化」が息づいているのである>。

    私のブログ『部落学序説』の文献リストのなかには記載がないので、『部落学序説』執筆に際しては本田豊氏や小沢有作氏の著作は読んでいなかったのでしょう。 小沢有作・本田豊の<子弟関係>がどのようなものであるのかはいまのところ知りませんが、もしかしたら元山口県立文書管の北川健先生と『部落学序説』の執筆者の私の<子弟関係>と類似したものかもしれません。 規模は違いますが本田豊氏も私も師の著作と指導によって被差別部落を探訪し、その古老たちからその歴史の真実を知らされ文献でそれを確認しようとするところは極めて類似しています。

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