2024/10/19

部落差別を解消するのは簡単,これまでの学校同和教育の過ちを認めればよい・・・!

    妻の実家の段々畑で農作業をしているときのこと, こんなことがありました. 

    
妻のふるさと・湖南のこどもたちと言葉を交わしたことはほとんどありません. おかあさんといっしょに散歩していたこども, 筆者を指さしながら, "おかあさん, あのひと, バカよね" と言って, 筆者に向かって石を投げつけました. その子のおかあさん, "ひとにバカって言ったらダメ!" と子どもを諭していたようですが, その子どもは,  "だって, おとうさんもおかあさんも, あの人バカだっていつも言ってる!" と反論していました.  ("湖南村尻百姓記"から引用)

     そのことをねにもったのは, 私ではなく妻・・・. "あなたにバカと言って石を投げつけた子がどう成長してどんなおとなになるのか, 見せてもらいましょう" と, いつも思い出したように話していました. そんなことがあったのは, 2軒のプロの農家の子どもたち・・・. 子どもの証言通り,私をバカと言って石を投げつけてきたそんな子どもに育てたのはその両親たち・・・. "よそもん" に対する "ここらのもん" の排除・疎外の言・動は, 確実に親から子へと継承されて行く・・・. 子どもが善悪を知る前に, 子どもに植え付けられた "よそもん" に対する差別意識を "社会的差別意識" という. "社会的差別意識" は, 無意識・無自覚に継承されていくため, それを取り除くことは簡単ではありません.

    西日本で典型的な "社会的差別意識" は, 被差別部落とその住人に対する "社会的差別意識" でしょう. 子どもは, "ひとを差別するのはよくない" と学習する前に,その両親・家族, 隣近所のおとなやこどもを通して,"部落差別" という "社会的差別意識" を埋め込まれて行きます.

    その子どもたちが,無意識・無自覚ではなく, 意識的・自覚的に "差別者" になっていくのは, 10歳の小学生のころから・・・. 無意識・無自覚にみにつけてきた "社会的差別意識" の上に, 意識的・自覚的に "個人的差別意識" を自らのうちに形つくって行きます

    小学生のときに受ける学校同和教育で, "社会的差別意識", "個人的差別意識" をどの程度, 取り除くことができるのでしょう・・・? 小学校教師の差別意識 (性差別・障害者差別・学歴差別・部落差別・民族差別・人種差別など) が, 小学生の "社会的差別意識", "個人的差別意識" を強化する場合も数なくありません.     

    中学生になって受けることになる, 学校同和教育・学校人権教育で, 中学校の同和教育・人権教育の担当教師からどのような影響を受けることになるのでしょうか・・・? 被差別部落の先祖は, "みじめであわれで気の毒な差別された賤民であった" という歴史教育を受けて, それで,中学生は, "個人的差別意識" だけでなく "社会的差別意識" を取り除くことができるようになるのでしょうか・・・? おそらく不可能でしょう. 差別思想 "賤民史観" は, 部落差別の拡大再生産に資するのみ・・・. 部落差別完全解消のためには, 学者・研究者・教育者・運動家・政治家が賤民史観を差別思想として, 全面的に否定・克服する以外に道はありません.

    
過ちては則ち改むるに憚ること勿れ!

    教師自らそれを実践すればよい!

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