波多野精一著 "西洋哲学史要", "第二篇 カント及びカント以後の哲学 第一章 カント" の冒頭の言葉・・・.
"凡て真の認識即ち学問的認識は普遍性と必然性とを具へたる判断ならざるべからず. 唯此子人此場合にしかあり, 又は蓋し然あらむ, などいふほどのものは真に認識とは称すべくもあらず. 然らば真の認識はいかにして得らるゝか. 経験によりてか. 経験は唯個々の場合を教fふるのみ. いかに度重なるも決してすべての場合を盡くせるを保する能はず, 又た一の判断が必らず真なるを告る能はざる也. されば普遍的又必然的なる判断は決して経験より来る能はず, 即ち理性が経験より独立に下せるものならざるべからざる也.経験より独立なるをカントはア・プリオリ (a priori) と名けて経験より来れる即ちア・ポステリオリ (a posteriori) と対せしめぬ. 彼に従へば, すべて認識論はア・プリオリならざるべからざるなり.
されど, 普遍的又必然的な判断は必しも認識なるに非ず・・・"
この "西洋哲学史要" は, 高校1年生のとき, 古本屋の店頭で安価に売られていた古本のなかの一つ・・・. 哲学科のある国立大学を受験するため, 哲学関連の本をよく読んでいました. 高校2年生のときは, 父からはじめてもらったお年玉で, 田中美知太郎編 "講座哲学大系" 全巻を入手して, 大学受験のための参考書にしていました. 波多野精一, 田中美知太郎, カント,デカルト,ヤスパース,ラートブルフ, アミエル, パスカルなどの哲学者から大きく影響を受けました.高校生のとき, どんな本を読み, どの本からどのような影響を受けるかで, そのひとの人生は大きく変ってしまうようです.
2024/10/12
凡て真の認識即ち学問的認識は・・・
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