今回のバインダーRJN25の故障を通して,"高齢農家がコメつくりをやめるとき" についていろいろ考えさせられました.
妻の故郷湖南に帰郷・帰農して今年で12年目,コメ作り11年目・・・. その間, いろいろお世話になった農家の方々が世を去って行かれました.
新聞をとっていない妻と私は, 新聞の訃報欄を見ることはありません. 葬儀が済んでしばらくして風のうわさで, "○○さんがなくなった・・・" と聞かされてはじめて知ることになります. 亡くなられる前に, コメ作りをやめておられる場合がほとんどですが,やめる原因・理由は・・・,
1. 認知症になりコメ作りの手順がわからなくなる
2. 不適切な農薬散布で農薬を吸って肺水腫になり医者から農作業をとめられる
3. トラクター, 田植え機, コンバインなどの大型農業機械が故障して修理費用・買換費用が払えなくなる
4. 高齢を理由に農協が貸してくれなくなる
5. 体力がなくなったり, 腰が曲がったりして農作業ができなくなる
6. 病院通いが増えた
7. こどもが農業を継いでくれないので, やる気がなくなった・・・
私は, 他の同年代の日本基督教団の牧師と比べて年金は半分以下・・・. 年金暮らし&百姓暮らしで生きていますので, 生きている限り,自給用にコメと野菜を栽培しつづけなければなりません. そのための農機具はKubotaの小型農機具ばかりですが, 農機具の買換えは簡単ではありません. 妻と私は, "すべて現金払いで" を徹底していますので, 修理費や買換費用を出すことができなくなったときに,その農機具を放棄することになります. 妻と私は年齢が高齢化するにあわせて栽培面積を縮小していくことにしています. 最終的には,鍬と鎌とスコップで, 手作業でコメと野菜を栽培していくことになりますので, 95歳まで自給用にコメを栽培し続けることにしています.
妻の実家のおとうさんが, 自分の棚田の田と段々畑の畑を愛していたように, 妻と私も, おとうさんが残してくれた家屋・土地・田畑・山林を愛して大切にしています."ここらのもん" であるプロの農家からどんなに嫌がらせを受けようとも,ここから出ていくつもりはありません. 聖書の神をまことの神と信じている妻と私にとって, 妻のふるさと, ここは, 主なる神さまが与えてくださった地上における寄留の地・・・. 感謝して受けるならば, 捨てるものはなにもありません.
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