今朝読んだ『アミエルの日記』の中に、このような言葉がありました。<我々の精神は、その活動のための最も良い装置、その対象である真理を把握することができるやうなランプの傘、レンズ、コンパス、プリズムを発見しなければならない・・・>。
アミエルの言葉から、筆者、筆者の精神にとって、望遠鏡・顕微鏡・双眼鏡のような<装置>が必要であると考えていました。望遠鏡は、遠くにある世界を見るために、顕微鏡は、微細な世界をみるために、双眼鏡は、目に見える世界をみるために・・・。そんなことを考えていて、たまたま、ヤスパース著『真理について』を通読していて類似したこんな言葉に出会いました。
<哲学的論理学のもつ概念は理性の道具である>。
<理性の機関としてのこの論理学は、それぞれの個々人の形成過程となる>。
<その形成過程は、それぞれの存在様態を人間存在の歴史性において開示することを通じて、人間存在そのものを制限なしにその深みにおいて開顧された状態にもたらすのである。個々人は存在の明晰な妥当性のなかで自己を見いだすが、しかしこの妥当性は、見る視線の純粋さにまで自己自身を育てあげた者にとってのみ、倒錯されることなく純粋に見てとられる。己のものとしてゆくその仕方を、錯誤なしに自己自身に忠実に、己れの本質の末端に至るまで、存在の根拠に対する心構へと仕上げることのできたような人間にあってのみ、存在の明晰な妥当性が、偽りなしに現在するに至るのである>。
2022/07/24
理性の道具・・・
登録:
コメントの投稿 (Atom)
"看護のための最新医学講座" シリーズの追加注文・・・
今朝, "看護のための最新医学講座" シリーズの追加注文しました. 今回の追加注文で, "看護のための最新医学講座" シリーズ・全36巻のうち31巻を注文したことになります. すべて古本ですが,取得価格は,定価の5%未満・...
-
1948年生まれ。出身地は、岡山県児島郡琴浦町、当時は、塩田と学生服の町でした。琴浦西小学校・琴浦中学校・岡山県立児島高校普通科出身。神学校は、鶴川学院農村伝道神学校。高校を卒業した後の職業は、大阪府職員、岡山県倉敷式の某医学研究所付属病院で臨床病理検査、さらにその後、専門商社に...
-
歌会始の歌を聞きながら, 私も1首・・・. 夢という言葉を使ってはいませんが・・・. 吉田 永學 ふりかえり 歩みし道に悔いはなし 主のみことばに 従い歩めば 子供の頃から, 歌心・詩心の少ない私は, 俳句・和歌・詩をつくることが大...
0 件のコメント:
コメントを投稿