2024/10/07

昭和59年に出版された本と令和6年に出版された本の比較・・・

    日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会に赴任した年は, 1983年・・・.

    磯村英一・一番ヶ瀬康子・原田伴彦編集 "講座差別と人権" が出版されたのは1984年・・・. 

    第1巻 部落・Ⅰ
    第2巻 部落・Ⅱ
    第3巻 女性
    第4巻 民族
    第5巻 心身障害者
    第6巻 底辺社会
    第7巻 高齢者 

    今から40年前の人権問題についての認識と, 40年後の人権問題についての認識を比較研究すれば, その40年間において,

    国と地方行政
    学者・研究者・教育者
    部落・女性・民族・心身障害者・底辺社会・高齢者
    一般国民

それぞれが, どのように人権問題について意識改革,生き方の見直しをすすめることができたのか, その理想と現実を把握することができるかもしれません. ちなみに, 私はどこに位置付けられるのかといいますと, 第6巻底辺社会・・・. 倒産したあと, 貧困と病気の悪循環に苦しんできた父の姿を見ながら,クラスの中で,被差別部落の子どもたちよりもさらに貧しい生活を余儀なくされていました. 大阪市立瓜破中学校に府費学校事務職員として勤務いしていたとき, 校長から, 瓜破中学校の学籍簿全部に目を通すように言われました.そのとき, 私は,私が底辺社会の住人であることを自覚させられました. 底辺社会という言葉は戦後に作られた言葉・・・. 戦後復興の社会から取り残されたり落ちこぼれになった人々に属する社会層を指す言葉です. 子供の頃から体の弱かった私は, 1級の視覚障害者であった父とともに,"心身障害者" にも加えられていたのでしょう. 生涯を通じて, 無学歴・無資格 (Academic Outsider)の生き方を余儀なくされたのは,人生のスタートがゼロからではなくマイナスからはじまっていたから・・・. 
     

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昭和59年に出版された本と令和6年に出版された本の比較・・・

    日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会に赴任した年は, 1983年・・・.     磯村英一・一番ヶ瀬康子・原田伴彦編集 "講座差別と人権" が出版されたのは1984年・・・.      第1巻 部落・Ⅰ     第2巻 部落・Ⅱ     第3巻 女...