昨日の午後, 先祖の歴史を調べるためにインターネットで収集した資料の整理していました.
閲覧した史資料はプリントアウトしていましたので, それを項目別に分類して, この前郡山の文房具店で入手した5cmの厚みまで収納できるファイルにファイリングしました.
私の先祖は, 祖父・吉田永学は, 寛永14年 (1637) に開山された, 信州栗田村の真言宗・徳音山観聖寺の世襲の修験僧の末裔ですが, 戸籍上は, 私は,長男系列の直系の子孫です. 日本基督教団の牧師になるために鶴川学院農村伝道神学校に入りました, その時の神学校校長は, "無学歴・無資格 (Academic Outsider), どこの馬の骨かわからない君を神学生として受け入れたくはなかった.鶴川学院の理事長の推薦状を持ってきたので,やむを得ず入学を許可した・・・" と話していました. "無学歴・無資格 (Academic Outsider), どこの馬の骨かわからない私に日本基督教団の牧師になるための道を開いてくださったのは, 鶴川学院の理事長,明治学院の院長をされていた富士見町教会の島村亀鶴先生でした. 島村亀鶴先生は, "君はいい牧師になることができる" といって推薦状を書いてくださいました. 学歴・出身しかみることができない牧師と人柄を見ることができる牧師の違い・・・.
私は説教のなかで,聖書のことばと仏典のことばを比較しながら話をすることが多いのですが, 真言宗観聖寺の住職の末裔である私には, 自然の流れだったのでしょう.しかも, 真言宗の住職・修験僧と基督教の牧師の違いはあれ,同じ宗教者として生きてきたその歴史の重さが反映されていたのでしょう.
私は中学1年生のときに新約聖書を読み始め,高校1年生のときに旧約聖書を読み, 高校2年の3学期,高校の裏山の麓にある Sweden Covenant Mission の教会に通うようになり,高校3年の2学期にその宣教師から洗礼を受けました.私の周囲にクリスチャンが全然いない環境のなかで,聖書を読んで, 聖書の神にであい, 聖書信仰を生きるようになりましたので,筋金入りの聖書信仰の基督者・・・. 真言宗観聖寺の住職・修験僧であった先祖の歴史を調べるといっても,それは宗教学的・宗教史的に理解するという意味で, それは私に, "宗教混交" 道を切り開くものではありません. 私は生粋の聖書主義の信仰者ですから・・・.
真言宗の宗祖・空海が中国大陸から持って帰った宗教に,密教と景教があります. 高野山には,景教伝来の碑があるそうですが, 景教とは,中国につたわったキリスト教の一派のこと・・・.つまり, 空海は密教だけでなく, 基督教も日本に持って帰ったのでした.真言密教の中に, 景教の影響を見出すことも不可能ではないでしょう.
私の父から聞かされた先祖の話は, "先祖は信州のひとで, 代々その名前に学がついていた・・・" ということだけでした.私が, "先祖は何をしていたのか" 尋ねると,父は, "自分で調べろ!" というだけでした.そんな漠然とした情報しかないなかで,私は, 先祖の歴史を調べるために,当時流行っていた長野県の中学生と, 中学1年生のときに文通をすることにしました.ただ,その長野県の中学生は, 信州ではなく木曽に住んでいたので, 木曽の情報は入手できても信州の情報はほとんど入手することができませんでした.
そんな私が, 先祖の歴史にたどりつくことができたのは,日本基督教団西中国教区の山口の小さな教会の牧師をしていたとき,西中国教区部落差別問題特別委員会の委員にされ,その取組をしていくなかでであった部落解放同盟新南陽支部の支部長さんに,その被差別部落の歴史を調べてほしいと頼まれたことが発端になりました.その支部長さんの話しでは,同和教育にかかわっている小学校・中学校・高校の教師の方々に同じ依頼をしても,"ああ,いいですよ. 調べてあげましょう" と快く返事をしてくれるのですが, 誰ひとりとして調べてことを教えてくれる人はいませんでした.それで牧師である吉田さんにお願いするのですが, 調べたことは,いいこともわるいこともすべてありのまま教えてください・・・" ということでした."事実だけ調べればいいのであれば・・・" と独学で学んできた歴史研究法・民俗学的研究法を駆使して,その被差別部落の歴史,ひいては,旧長州藩領地の被差別部落の歴史を調べ,旧穢多村を尋ねてはその古老から聞き取り調査をしました. 独学で学んできた歴史研究法・民俗学的研究法の実践です. そのとき身につけた調査法を,そのまま私の先祖探しに適用して,真言宗観聖寺の住職・修験僧であった先祖の歴史にたどりつくことができたのです.
被差別部落の人々の先祖の歴史についても,真言宗の住職・修験僧であった, 私の祖父・吉田永学の先祖の歴史についても,虚心坦懐に,ありのまま受け止めようとする, 私の聖書信仰とヤスパースの実存主義的哲学の生き方,人間観が反映されたものです.種々雑多な情報から適切な,基本的な情報を取り出して,歴史の真実に迫る・・・, 究極的には, 聖書の影響によるものです.
2024/10/05
昨日の午後, 先祖の歴史を調べるためにインターネットで収集した資料の整理・・・
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