2024/10/05

"お先走り" 批判を前に・・・

    中学1年生のとき, 私の先祖のふるさとである信州のことを学ぶために, 当時流行っていた文通をすることにしました.希望相手は, 長野県の中学生・・・. 出版社から紹介されたのは, 長野県西筑摩郡上松町の上松中学校の1年の女生徒でした.

    西筑摩郡上松町は,信州ではなく木曽・・・.文通で得た知識・情報は, 木曽に偏ったものでした. 文通相手からの手紙で, 島崎藤村という小説家のことを知り,島崎藤村の小説を読むことになりました.

    島崎藤村は,明治学院で学んでいるとき,洗礼を受けてクリスチャンになりますが,他の人から, "お先走り" と非難され,大きくこころ傷つけられます.島崎藤村は,やがて基督教信仰を捨ててしまいますが,"桜の実の熟するとき" という小説のなかで詳しく描かれています.そのとき私は思ったのです."お先走りと批判されても, 私は,自分の生き方を変えることはしない. 信じている神を変えたりしない・・・" と思いました.

    "部落学序説" の内容について, 同和教育担当の教師から誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせられたのは,"部落学序説" の内容が,その時代の現行の同和教育に対する批判とその見直しを訴え, 部落差別の完全解消への道筋を提言するという,彼らの目からみれば, "お先走り" 的な内容だったからでしょう. 中学生に対して絶対的な指導力を持っていると自負する中学校教師たちの,自分のクラスの生徒だけでなく,インターネットの一般の読者もその同和教育担当教師としての権威に服すべきである,一切の批判は許さないという姿勢は,"お先走り" 的存在に対する敵意とあしをひっぱる行為でしかありませんでした. それは, プロバイダーによる "部落学序説" とその関連ブログ群の閲覧禁止・削除処分という形で現れてきました.

    島崎藤村は, "お先走り" という言葉に傷ついても, 私は,傷つかない・・・, 中学生の時に抱いた私の姿勢は, 今も健在・・・. 同和教育・同和対策事業が歴史の流れのなかで大きく変化していくなかで,時代の要請に忠実な教育を行うことを旨とする学校教師たちは,その変化の中で翻弄されることになるのでしょう.間違った同和教育をしてきたことを反省,責任をとることなく, それを否定した新しい同和教育の担い手になっていく・・・,そんな教師が戦前・戦後の日本の社会に悪い影響をもたらしてきたのではないでしょうか・・・?


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