今日,注文していた,"看護のための最新医学講座" の最後の1冊, "麻酔科学" が届きました.
朝, 医学書院の "標準麻酔科学 第3版"に目を通していましたが, 花粉アレルギーの症状を和らげる点鼻薬の薬効成分のひとつリドカインについて,薬効と副作用に関する詳しい説明が掲載されていました.
私が高校を出たあと,某医学研究所付属病院の臨床病理検査に従事していたとき, 局所麻酔薬としてキシロカインを耳にしていました. キシロカインはリドカインの商品名・・・. 私は, 半世紀以上,このリドカインを何らかの形で使用しています. 副作用が比較的少ない麻酔薬ですが,私の場合, その副作用はプラスに働いています.
私が使っている点鼻薬のリドカイン含有量は0.5%・・・・.
"看護のための最新医学講座" の最後の1冊, "麻酔科学"は価格346円+送料345円=691円でした. BOOKOFF Online や Amazonで入手した"看護のための最新医学講座"はほとんど新本同然でした. "麻酔科学"を読むことはほとんどないと思われますが,この "麻酔科学"で, "看護のための最新医学講座" 全36巻を蔵書したことになりますので, 心残りはなくなります.
私が勤めていた病院には, 外科はありませんでしたので,"麻酔科学"の現場に遭遇したことはありません. 眼科で眼球摘出手術を見学したときは, 私は気を失いかけてしまいました. 医師が,"吉田くんが気を失いかけてる・・・" というと,婦長さんが,私の目に語りかけてきました."目を閉じたらだめ,開いて,開いて!" ,その声で,私の目の丸い視野がすこしずと広がって行き, 完全に気を失うことはありませんでした.外科の手術の現場をみたら, 私は完全に気を失ってしまったことでしょう. 私は, "血" に弱い・・・. そんな私が, 5年間も臨床検査に従事して,一般検査・血液検査・細菌学的検査に従事して,血尿・血便・血液・血痰などの検体を検査していたとは・・・. 今でも, 時々,遠心分離機に血液をかけてできた血餅を思い出したり,夢にみて気分が悪くなったりします.
精神科の看護士になろうと思ったときもありますが, その話を耳にした岡山大学医学部の薬理学の研究者の方(肩書は助教授?)が,"君が精神科の看護士になることは奨めない. 精神科の病院を紹介してあげるから,一度見学してきたらいい. 日本の精神病院は, 君が考えているような精神病院ではないから. そんな世界に入ったら,君が精神病になりかねない. 君はクリスチャンなのだから牧師にでもなったほうがいいのでは・・・?" とアドバイスしてくださり, 岡山の精神病院を紹介してくれました. その病院を尋ねたとき, 運動場をひとりの若い女のひとがすっぱだかで走っていました. そのあと看護士と看護婦さんが追いかけ,保護して,病室に連れ戻して,ガシャンと鉄格子のついたドアを施錠していました. 看護士の方は,"君はこころの病気はこころで癒やすことができると思っているようだが,精神病はそんな病気ばかりではない.時として・・・" と精神科の看護士が直面する問題についていろいろ教えてくださいました. 私は, その日に精神科の看護士になることを断念しました.
そのうち,私は, "薬品アレルギー"があることがわかり, 呼吸困難になり,耳鼻科で緊急手術を受けることになりました. 耳鼻科で手術を受けたあと, 私の嗅覚は異常に亢進し, 検査に用いる薬品も匂いが強烈で,堪えることができなくなっていました. 健康診断に来た,高校生のときの後輩・同輩・先輩の尿を匂いで嗅ぎ分けられるほど・・・. それどころか, 毎日食べる料理の食材も嗅ぎ分けられるほど,食事のときも嗅覚との闘いがありました.
私は, 医療関係の仕事には向いていなかったようです.
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