2025/10/25

独学には, 常に限界がともないますから, 仕方ないことがらなのですが・・・

    私の蔵書4000冊は,

    哲学・法学・医学・神学を核として, 言語学・歴史学・民俗学・宗教学・日本古代神話学・社会学・農学・情報処理学・部落学・そのほかの13分野に及びます. "講座" 類を入手して,その分野の全体像を頭に入れながら,個々の文献を読んでいました.

    各分野は300冊の概説書・専門書・論文集・資料集・辞事典類を集め,各分野の主要な主題10~15を独学できるようにしてきました. 13分野に属しないものは, 専門の辞事典類を集めました(心理学・教育学・栄養学・家政学・気象学・生物学・環境学・政治学・経済学など). 日本十進分類表と比較しますと, 私の蔵書は, すべての分野を満遍なく集めたものではなく,一定の傾向を帯びた収集であることがわかります.

    独学には, 常に限界がともないますから, 仕方ないことがらなのですが・・・.

    高学歴・高資格の学者・研究者・教育者と話をしているとき, 彼らがよく私に出してきたクレームは,"歴史学の分野の話をしているのに,どうして民俗学の話を持ち出すのだ?" とか,"社会学の話をしているときに,どうして医学の話を持ち出すのか?", "議論は,一つの土俵の上で行うものだから, 相撲について議論しているときに,レスリングの話を持ち出してはいけない" というものでした. そのとき, 専門家とは,限られた分野で研究している人々の集まりだと思わされました.専門分野の枠を越えて発言するのは,  無学歴・無資格 (Academic Outsider)の徴・・・? "専門家のしていることに,素人が口を出すな!" 部落差別問題や部落史研究に関して発言したり文書を書いているとき, "プロの専門家" から激しく罵倒されることもしばしば・・・. "左翼主義の用語を知らないで,左翼の活動家がしていることを軽々しく批判するな!" とか・・・.

    独学には, 常に限界がともないますから, 仕方ないことがらなのですが・・・.

    特定のイデオロギー用語や隠語を知らなくても何の問題もないと思うのですが, 特定のイデオロギー用や仲間うちでのみ通用する隠語を知らない素人・門外漢を馬鹿にして締め出すのは,日本の知識階級・中産階級の特徴・・・. 素人の無学歴・無資格 (Academic Outsider)の私との接点はほとんどなくなります.

    独学には, 常に限界がともないますから, 仕方ないことがらなのですが・・・.

    独学は,私にとって,生きることと同義なのですから,やめるわけにはいきません.


    

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