2023/03/31

昨夜、『観聖寺文書』のひとつを判読して

昨夜、『観聖寺文書』のひとつを判読して活字にしていました。

Word2019で、A4横の用紙に、2段組、縦書きで入力していくのですが、これで、Word と Googleドキュメントの使い分けができるようになりました。日本語ワードプロセッサとしては、Word2019/2021 を使い、英文ワードプロセッサーとしては、Googleドキュメントを使うことになります。

昨夜、判読した『観聖寺文書』は、真言宗当山派の修験僧と他派・他宗の僧侶の僧位の上下の比較・・・。その内容は、<僧論>でした。妻帯・肉食をしない僧のことを<清僧>といいますが、日本仏教では、妻帯・肉食する僧より、妻帯・肉食をしない<清僧>の方が上位をしめるという一般通念が存在していたようですが、昨夜読んだ『観聖寺文書』は、その一般通念に対する反論であるようです。修験僧は、天皇によって、妻帯を許された存在・・・。真言宗観聖寺も、寛永14年(1637)開山されてから、明治政府の宗教政策によって廃寺に追い込まれるまで、長男系列の世襲によって維持されてきました。<清僧>と妻帯の僧との区別・差別は、権力によって押し付けられたもので、宗教的には無意味なもの・・・。その証拠に、明治政府によって、僧侶の妻帯・肉食の禁が解かれたとき、仏教の住職は、こぞって<清僧>であることを放棄して、<穢僧>に身を落としたのですから・・・。<清僧>とか、<穢僧>とか、<清>とか、<穢>とか、その時々の権力によって定められるもので、本質的なものではありません。『観聖寺文書』には、<穢僧>という表現は使われていません。当然といえば当然です。

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