2025/03/02

毎日使う妻の実家の部屋・・・

    妻の実家は, 郡山市湖南町赤津村で一番小さな農家と言われてます.

    赤津村の全戸は, 湖南農協の組合員だそうですが, 妻の実家のおとうさんから受け継いだ田畑は4.6反で, 湖南農協の組合員になるためには5.0反以上の農地を所有しているということが条件になりますので, 妻と私は湖南農協の組合員になることを拒否されました.

    そして, 2013~2024年, 湖南農協の非組合員として, "農家" としてではなく "百姓" として生きてきました. 2025年以降も, 湖南農協の非組合員として, 有機・無農薬栽培でコメと野菜を自給用に栽培していくことになりますが,  "農家" は高齢化すると稲作をやめてしまいますが, "百姓" は死ぬまで稲作を続けることが出来ます.

    今年の豪雪・・・, 湖南の赤津村にあってはコメの豊作年になります. 会津布引山に積もった雪は, 常夏川の水となって, 稲作に必要な十分な農業用水を供給してくれますから・・・.

     湖南の赤津村で一番小さな農家といわれて, 妻の実家より大きな農家から, "貧乏農家" 呼ばわりされバカにされていますが, 妻の実家の部屋は, 玄関・便所・風呂・台所・居間・洋裁室・書斎・寝室✕2・廊下の, いわゆる4LDK・・・.  どの部屋も1日に何度も入ることになります. 冬の間,その部屋で仕事をするときはいつも石油ストーブ・電気ストーブを使用することになりますが, そのことによって, 建物全体の温度が上昇することになります. 生前, 妻の実家のおとうさんは, 2階の屋根の雪は1階の屋根に落ちるようになっていて, 2階から直接庭に落ちることがないような設計・施工をしていると話していましたが, おとうさんの計画通りになっています.

    農家は2世代・3世代住宅が一般的ですが, 高齢化・過疎化によって, 息子・娘たちが家を出て老夫婦で暮らしていたり, 伴侶をなくして一人暮らしをしている農家の方々も少なくありません.それで, 大きな農家の住宅で, 毎日使っている部屋は極限られたものになります.高齢化すると階段を上り下りするのも大変になり, 2階の部屋はほとんど使われることがなくなります. つまり2階の部屋が暖房されることがなくなると,2階の屋根の雪が家の内部の熱で解けるということがなくなります. 湖南の赤津村は, 無住となった農家の建物も少なくありませんが, その農家の屋根に積もった雪は,まるで家の形をしたゆきだるまのようになってしまいます. 屋根やひさしが雪の重みで破損した無住の農家も少なくありません.

    過疎化・高齢化がすすむ湖南の赤津村で, 農家の暮らしはどうなっていくのでしょう? 冬の暮らしについてまわる除雪作業を簡略化・簡素化して, 高齢者でも除雪できるような仕組みを考えていく必要があります. 雪国の冬の暮らしは, "自助" が原則・・・. "今はカネの世の中だ. 手伝ってほしければカネさ寄こせ!" という社会では, "相互扶助" はもはや存在していません.  高齢者の雪国の暮らしは, "自助" + "公的扶助" で営まれることになります.

    妻のふるさと・湖南の赤津村での "よそもん" である妻と私の暮らしは,  
 "自助" + "公的扶助" で維持されています. 地域社会の "相互扶助" は, 農業の水環境の維持に関することを除いて, すでに消失してしまっています. 郡山市行政は, "ここらのもん" (昔からの住人)だけでなく "よそもん" (新規移住者) に対しても わけへだてなく "善政" を実施してくれますので, とてもたすかっています.

    郡山市は, 東北地方では, 経済規模第2位, 人口数は第3位の大都市なので, 郡山市の西の最果ての地,湖南町赤津村にも都市の風が吹き込んで来ています.


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