2025/03/07

今日の天気は複雑・・・

    今日の天気はとても複雑です.

    曇っていたり, 突然と吹雪いたり, 静かに粉雪が降ってきたり, みぞれになったり, 日差しがしてきたと思ったらつむじ風が吹いてきて雪をまき上げたり, 暗くなったり明るくなったり, 吹く風は縦横無断, 突然水平方向に突風が吹いたり,とりとめもなく天気が移り変わって行きます.

    "女心と春の空" ということわざがありますが, こんなにくるくると目まぐるしく変わる妻をもった夫は大変・・・.

    哲学者のパスカルはその "パンセ" のなかで, "繊細な心と幾何学的な心" を取り上げています. 女性は, 繊細な心・感情・精神をもっている場合が多いのに反して,男性は, 幾何学のよに論理的な心・理性・精神をもっている場合が多いということなのでしょうが, 2種類のこころは常に入り混じって存在しているのが常・・・. 男性であれ女性であれ, 2つの心を合わせもっているのです. ただ人によってその割合・軽重に違いがあるだけ・・・.

    中学1年生のときの担任は尾崎節子先生でした. 彼が, ホームルームの時間に繰り返し話していたのは, "女の子は男の子よりももっと勉強しなさい. こどもを生んで育てるのは女の子なんですから! 男の子は, 女の子のみかけで, 顔や容姿の美しさではなく, あたまのいい, 賢い女の子と結婚しなさい!" ということでした.   天気がめまぐるしく移り変わる春の空のような女性ではなく, 
"繊細な心と幾何学的な心をあわせもった賢い女性・・・, 尾崎節子先生の教えに従って私が選んだ伴侶は, 福島県立安積女子校を出た私の妻・・・. 私が, 日本基督教団の牧師になるために, 鶴川学院農村伝道神学校に入った時, 妻は, 鶴川学院シオン幼稚園の教師として勤務していました. 農村伝道神学校の事務室で, 彼女と付き合っていると話をしたとき, 事務室の方々は,"吉田さんは西日本の出身だから知らないでしょうが, 福島県立安積女子校は名門中の名門よ. おふたりが結婚できるように祈ってます" と語りかけてきました. 

    "蓼食う虫も好き好き" ということわざがありますが, 私が, 日本のことわざの意味を知るために使っている金子武雄著 "日本のことわざ" という本に, こんな解説が掲載されていました.

    "'蓼800' ということわざがあるが,これは蓼に, いぬたで・けたで・うずたで・いとたで・さくらたで, などとさまざまな種類があるので,このように言われたものだろう. いずれにしても蓼の葉は辛い.人間はこれをとって辛味料として食用にする. けれども, まさか'' 弱そうな虫がこれを食おうとはちょっと考えられないことなのである. しかし, この辛い蓼を食う虫が現にいるのである. そこでなるほど生き物にはそれぞれ好き好きがあるものだ, 自分の好みだけではおし量れないものだと言うことになって, その感嘆のことばがこのことわざとなったのである.

    これとよく似たことは, 人間の世界にもいくらもある. 他人が見て, どうしてあんなことをするのだろう. どこがおもしろいのだろうと思うことでも, 当人は好きで好きでたまらないこともある. 日本人が味噌汁や沢庵漬を好むのも西洋人には不思議がられるようである.しかしそれらはすべて '蓼くう虫も好き好き' なのである.

    西洋のことわざに, 'The pig prefers mud to clear water.' というのがある. '豚はきれいな水よりも泥水が好きだ' というのが, これと同じような意なのだろう・・・.
"  手持ちの英語辞典でこのことわざを検索してみましたが, ヒットしませんでした. "Oxford dictionary of Proverbs" にも・・・. この英語のことわざは, 豚のことについて何も知らない人々の戯言・・・. 私が知る限りでは,豚は清潔好き,飲み水はきれいな水を好みます. ただからだについたダニをとるために泥沼の中でのたうちまわることもありますが・・・.  

    妻にとって, 私は, 虫ではなく, 主なる神さまが妻のために選び与えられた伴侶・・・. 私にとって,妻は, やはり同じ, 主なる神さまが与えてくださった伴侶です.


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食料自給率の幻想・・・

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