今朝5:30に起床・・・. いつもの通り, ルターの独訳聖書を通読しました. 今は,出エジプト記の, いろいろな祭具・建物の作り方が書かれている場所・・・. 知らない単語がずらりと並んで居ますので, 一言ずつ, CASIOの電子辞書 XD-D7100 (ドイツ語)で辞書引きしながらの通読・・・.
そのあと, 金沢治著 "改訂 阿波言葉の辞典" (1976) を紐解きながら, 私が知っている言葉にマーカーでしるしをつけていきましたが,その言葉を目にして, なつかしい響きがあると思いました.こどものころ体が弱く,いつも母のそばにいて, 母からいろいろな話を聞いたことが影響しているのでしょう. 私の母は, 徳島県美馬郡半田町坂根村の出身・・・. 剣山のふもとの村で,冬には積雪する山郷・・・. 当然母は "阿波言葉"で私にかたりかけてきましたので,私が母から学習した言葉は "阿波言葉"・・・.
小学生のころ, よく, 同級生から, "吉田くんは言葉が違う" とよく言われたものです. 岡山県立児島高校の先輩である十河直樹さんが書いた "岡山の方言" や "児島地方の方言集" と 金沢治著 "改訂 阿波言葉の辞典" を読み比べてみますと, 私が生まれ育った "児島地方" の方言には何となく違和感がつきまといます. 母のふるさと阿波の言葉は, 聞いて分かるし,それをいまでも使っていますが, 私が生まれ育った "児島地方" の言葉は聞けばその意味が分かるけれど,それを使うことはありません.
"児島地方" の言葉で, ケンカ相手に投げかける "おどりゃー" (貴様, おめー) など一度も使ったことはありません. "児島地方" の言葉で, 体調が悪く苦しいときに "えらい" という言葉を使います. "今日は朝からえいらいな・・・" とか. 私がいまだに使っている 岡山の "児島地方"の言葉は極僅かです (阿波の言葉にも同じ意味がありますので, "児島地方"の言葉といえるかどうか・・・. 学校教育の中では "児島地方" の方言だと教育されていました ). それに引き換え, 阿波の言葉は, 私の言語活動の中に深く静かに浸透していまだに影響力をもっています.
姉や年上の従姉のことを, 阿波の言葉では,"ねーやん" と呼びます.かあやん,とうやん, じいやん, ばあやん・・・などと, "◯◯やん"とよびますが,私の耳には,とてもやさしい響きをもった言葉で,その呼び方の中には常に尊敬と敬慕の念が込められています. しかし, "児島地方"の "ねーやん" という言葉には,そのような響きはなく,"卑語" (人前で言うをはばかる, いやしい(汚い)感じを与える言葉" として受け止められています. "ねーやん" は姉の "卑語" とか・・・.
なぜなのでしょう・・・.
私が生まれた岡山県児島市琴浦町は, 繊維産業の町・・・. 児島市は, 男1人に対して女2人の町・・・. 隣の玉野市は三井造船所などがあり, 男2人に女1ひとりの町と言われていたほど女性の多い町・・・. 地元の琴浦町の人は繊維産業の会社の社長や工場長,その工場の縫い子さんは, 中学校卒業と同時に四国からやってきいた人が多く, お互いを "ねえやん"と呼びあっていたのを,地元の琴浦町の人が侮蔑・軽蔑の意味を込めて, 見下して, "ねえやん"という言葉を使いだして,本来の阿波の言葉,四国の言葉とは別の語感を持つようになったのかもしれません.
私の言葉はいまだに,母譲りの阿波の言葉の影響を強く受けています. 私は, 自分ではあまり意識したことがないのですが, どうやら, 阿波の言葉,まるだしの会話をしてきたようです. 私は,こどものころからずっと,"よそもの" として生きて来ざるを得なかったようです.
2025/03/14
今朝5:30に起床, 独訳聖書を通読したあと・・・
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