2025/03/21

種籾を浸種した桶の水温の積算温度をEXCELで管理・・・

    午前中, 農機具の小屋に設置している,塩水選・温湯消毒・浸種した種籾の桶の水の様子を見に出かけました.

    桶の中の種籾の袋を動かすと,小さな泡が出て来ました. この小さな泡は, 58℃で15分間温湯した種籾が生きて呼吸している証拠・・・. それを見ると,私は,ホッとします. 58°C15分間熱い湯に漬けられてなお生きている種籾, 素人百姓の私には, とても不思議に思えます.
58°C15分間熱い湯に漬けられて生き延びた種籾は, 高温障害に強い苗になります

    会津の篤農家・佐瀬与次右衛門の会津農書の山郷での浸種法に従って, 30日間, 冷たい水につけることになりますが, 30日間, 冷たい水の中を生き抜いた種籾は, 冷害に強い苗になります.

    塩水選・温湯消毒・浸種した種籾の30日間は, その苗が, 高温障害にも冷害にも耐えることができるいい苗に成長させてくれます. 標高550mの湖南高原の棚田の田で, プロの農家が栽培不能というコシヒカリを有機・無農薬で栽培するために欠かすことができない30日間です.

    プロの農家が使用している催芽器・発芽器・育苗器は使わず, 自然催芽・自然発芽・自然育苗で, 有機・無農薬栽培の稲の苗を育てます.催芽器・発芽器・育苗器を使った苗つくりは, 人間のこどもを過保護で育てるのと同じ・・・. 過保護は, 子供を健康に育てることにもなれば,子供を病的にすることにもなります. 自然催芽・自然発芽・自然育苗では, 農薬を使わないでも健康な稲の苗に育てることが出来ます.

    30日間浸種するには, 浸種した桶の水管理が必要です.コシヒカリの場合, 積算温度は100℃で小さな芽が出始めますが, 積算温度は, 浸種した桶の水温が7.0°Cを越えた温度を加算していきます. 7.0°C未満は0.0℃で加算します. 私は, 積算温度の管理を兼ねて,毎朝桶の水を交換してやります. そのときの水は水道水ですが, 水道の水は塩素水で消毒されていますが, 有機無農薬栽培で塩素水である水道水を使うことは認められています. 農業用水路に流れる水は, 余ったり,不用になったりした農薬・除草剤などを廃棄されている場合がありますので, 浸種の桶の水交換に使うことはありません.

    稲の苗は, 人の子供を育てるように育てれば,肥満になって収穫前に倒伏することはありません.

    籾を浸種した桶の水温の積算温度をEXCELで管理することにしました.


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種籾を浸種した桶の水温の積算温度・・・

    下のグラフは, 会津の篤農家・佐瀬与次右衛門さんの "会津農書" に従って,彼岸の中日3月20に浸種したコシヒカリ・はえぬき・ヒメノモチの桶の水温の積算温度をグラフ化したものです.  浸種するときの水は水道水を使っていますが, 種籾を浸種した桶の水温は...