昨々日, ハウスの中で, 自家製の亀甲金網で上・下・前・後・左・右を囲んだ育苗箱の中にまいたポット75個のソラマメの種をネズミが掘り起こして食べている痕跡はありませんでした. それで, 妻は, ソラマメの種をまいたポットをその育苗箱の中に直に置くことにしました. そのため, ソラマメの種を150個まくことが出来ました.
私は, 育苗用ハウスの北側に積雪した120-140cmの凍てついてしまった雪を, 妻の実家のおとうさんが愛用していた専用のスコップで切り出し, さらに北側に積み上げました. 12m長さのハウスの4分の3を取り除いた頃, 妻がソラマメの種を巻き終わったので, 4分の1をそのままにして棚田の田を離れることにしました.
周囲の雪を取り除いたハウスに吹き付ける風の平均速度は, 風の主流部分と比べて小さいのですが, ハウスの周囲の雪を取り除くことによて,ハウスに吹き付けた風がハウスの側面にあたると激しい渦となって雪を吹き払ってくれます. 今年は, 毎日豪雪に見舞われ,ハウスの周囲の積雪を取り除くために棚田の田に入ることができませんでしたが, 最後の豪雪の前に南側と西側の除雪をすることができたのは幸いでした.
妻と私のソラマメの栽培法は, ドイツのスワビア (Schwaben) 地方で一部の作物・野菜について伝統的に行われて来た スワビア農法を応用したものです.
このスワビア農法を一部の作物・野菜ではなく, すべての農作物に適用したのが, ソ連の育種家イヴァン・ミチューリンのヤロビ農法です. 彼は, 共産主義の "科学" を背景に, 植物の進化の過程や植物の自然的生態を否定, すべての農作物は, "人為的" に植物の体感温度に錯覚を引き起こし増産につなげることができると主張・・・, ソ連は, その国営農場・集団農場で, 強制的にロビ農法を実践させたのです. ソ連は, 工業化・近代化をすするめるための資金として, 諸外国に農産物を輸出していましたが,ソ連にとって, 農産物を栽培する農民は農奴以外のなにものでもなく,搾取の対象でした. 特に, ロシアの周辺諸国に対しては・・・. しかし, 自然の摂理,農作物の個々の生態を無視したミチューリン農法は大失敗に帰し, ロシアは食糧難に陥ります.そのときロシアがとったのは, ロシアの周辺諸国, 特に, ロシアが "ウクライナをロシアの "パンかご" としていたウクライナからの農作物の収奪でした.ロシアによるウクライナの農作物の容赦のない取り立てによって, ウクライナの農民から食糧を奪いとり,その結果, ウクライナの農民が600万人餓死したと言われています (日本の駐ウクライナ大使である黒川祐次著 "物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国" 2002年出版 ).
日本の "第二次世界大戦(太平洋戦争)における死者数は, 軍人・軍属が約230万人, 民間人が約50万人とされ, 合計約310万人" とされています. ロシアの共産主義者の為政者・農学者たちの間違った "科学" がもたらしたミチューリン農法の大失敗は, ウクライナの600万人の農民を餓死に追い込んだのです. ソ連もロシアもそれを認めていない・・・. このことは, ロシアの近代化・工業化のために, ロシアの植民地下の農民の "強制的な集団化" や "ミチューリン農法"という共産主義の似非科学に基づく強制, そして, 穀物の収奪が引き起こした, ロシアによるウクライナの人々の "ジェノサイド" だと言われています.
国連によると, "ジェノサイド" とは・・・
"ジェノサイド"とは, 国民的, 民族的, 人種的, または宗教的な集団の全体もしくは一部を破壊する意図をもって取られる次のような行動と定義されています.
(a) 集団の構成員を殺害すること
(b) 集団の構成員に重大な肉体的または精神的な危害を加えること
(c) 全体または一部の肉体的な破壊をもたらすような危害を集団の生活条件に故意に与えること
(d) 集団内での出生を妨げることを意図とした措置を講ずること
(e) 集団の子供を別の集団に強制的に移送すること 今回のロシア大統領プーチン率いるロシアの対ウクライナ侵略戦争はこの国連の "ジェノサイド" の定義に合致するものです.ロシアは占領したウクライナの領土から多くの子供をロシア領内に連れ去りました. "(e) 集団の子供を別の集団に強制的に移送すること" に合致します.
共産主義者は, ひとつの政治思想にすぎないものを絶対的に正しい真実だとして, すべての国家・国民に "政治的イデオロギー" としての "共産主義"・"社会主義"を押し付け, それに賛同・強力しないものを敵対勢力としてありとあらゆる不法行為・暴力を持って排除します.
ドイツのスワビア (Schwaben) 地方で一部の作物・野菜について伝統的に行われて来た スワビア農法を応用したソラマメの種まきをしながら, 昔も今も変わらざるロシアのウクライナに対する "ジェノサイド" について考えていました. 日本基督教団の隠退牧師である私は,キリスト教の信仰深いアメリカ国民が, ロシアのウクライナに対する "ジェノサイド" を黙認・容認しないで適切な対応をとることを望みます.
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