2025/03/20

今朝6:00に起床, 2時間独訳聖書を読んで・・・

    今朝6:00に起床, 2時間独訳聖書を読んで, そのあと, 2025年度の稲作のための, コシヒカリ・はえぬき・ヒメノモチの塩水選・温湯消毒・浸種をするときの手順について確認しました.

    2000年からは年に1度,2005年からは年に2度,山口から福島の妻の実家に帰郷して,2013年に日本基督教団の隠退牧師担ったあと,妻の実家に帰郷・帰農して, おとうさんとおかあさんの田畑で有機・無農薬栽培でコメと野菜を栽培する方法について, おとうさんとことこまかに打ち合わせしてきました. "ここらのもん" である, 妻の実家のおとうさんのコメ作り・野菜作りの知識・技術と,

    情報教育アドバイザーとして山口県立田布施農業高校大島分校 (園芸科) の,鹿児島大学農学部の大学院を出られた嘱託の教師の方から,東北福島に帰郷・帰農したときの役立つ寒冷地農法・高冷地農法の知識・技術を教わりました.

    また, 教会員で, 郵便局長を退職したあと,ナベツルの飛来地である熊毛郡八代村の棚田と段々畑で,有機・無農薬でコメと野菜を栽培している御夫婦から有機・無農薬のコメ作りを年間を通して教えていただきました.

    また, 山口県北の中国山地の棚田や段々畑で作業をしている農家の方からいろいろ教えていただきました. "そうか, 山口の地で30年間働いて,引退後は福島の会津の地で百姓するのか. ほんとうのことをおしえなければならねえな, あとで,山口の長州の百姓にウソを教えられたと言われたら山口の農家の恥だからな. なんでも聞いてくれ, ほんとうのことを教えてあげるから・・・" といって, 妻と私に, そのときしている農作業の目的・意味・方法について教えてくださいました.

    福島でのコシヒカリの栽培は標高300m以下といわれていますが, 標高550mの湖南高原の棚田で,しかも夏でも15°C以下の常夏川の水でコシヒカリを栽培するには水温を意図的に上げなければなりませんが,その方法は,  私が生まれた岡山県児島郡琴浦町下之町の家は入江に面し,そのむこうには入浜式塩田が広がっていました. 入浜式塩田では, 塩百姓と言われていた人々が広大な塩田の "塩田用代かき器"で均していましたが, 入浜式塩田は海水を天日で温めて水を蒸発させ塩分を濃縮しますが,その時の水の温度は, 指をつければ火傷しそうな熱さになります. 高冷地・寒冷地の妻のふるさとでは,それほど水温を上げることはできませんが, 8-12°C程度にはあげることができると判断,3枚連続の棚田の田でコシヒカリを栽培するための "水環境" についていろいろ調べました.

    そんな知識・技術の積み重ねで, 2013年, 日本基督教団の隠退牧師になり, 東北福島の妻の実家のある郡山市湖南町赤津村に帰郷・帰農・・・. その翌年から, コシヒカリ・はえぬき・ヒメノモチの栽培に着手しましたが, それまで1どもコメを栽培したことがない私と妻が,いきなり, 突然, 手順の煩雑な, 種籾の塩水選・温湯消毒・浸種を実施しました. 今日,妻と一緒に, 
種籾の塩水選・温湯消毒・浸種作業をしながら, 妻は, "湖南に戻ってすぐ, 誰にも教えられないで,一度もコメをつくったことがない私達がよくこんなことが出来たわね." と話していました. "あなたのあたまの中に種籾の塩水選・温湯消毒・浸種作業の方法が刻み込まれていたのね・・・" と笑顔を見せていました.

    妻と私の種籾の塩水選・温湯消毒・浸種の方法

    1.種籾を種籾用のネットに小分け
        コシヒカリ:2kg✕2袋
        はえぬき:2kg✕1袋
        ヒメノモチ:1kg✕1袋
    2.風呂の湯を沸かす (妻の実家のおとうさんは湯船を温湯消毒に兼用)
            水温は59°Cにする
            棒水温計を2本湯船に漬ける
    3.40リットルの水が入る浸種用の桶2個に水道水を満たす
    4.塩水選のための
器具を揃える (風呂の水温が59°Cに達するまでに)
            10リットルの水が入る容器2個
            食塩を測る秤と器
            浮いた種籾を掬い取る網
            棒水温計
            塩水選専用の比重計
    5.塩水選
            10リットルの容器に20°Cの水を入れる
            1つの器に食塩を入れて塩水専用の比重計のもち米の線(比重1.08)まで濃度を高める
            同様にもう一つの器にうるちの線(比重1.13)まで濃度を高める
            ヒメノモチの種籾を塩水の容器に静かに漬けて浮いた種籾を網ですくい上げて捨てる
            すぐ, 水道の水を流し放しの40リットルの浸種用の桶に漬けて塩分を洗い流し,もうひとつの清水の桶に漬ける
            ひめのもち・コシヒカリの種籾を同様に塩水選して,塩分を洗落として清水に漬ける
            塩水選に使った塩水は庭に捨てる
    6. 温湯消毒
            風呂の蓋で湯船の中の湯をかき混ぜ棒水温計で59°Cになっていることを確認
            塩水選をすませた種籾を風呂の蓋4枚に1袋ずつぶら下げ湯の中に漬ける
            タイマーを15分にセット
            湯をかき混ぜて,水温が58°Cになっていることを確認
            時々,湯をかき混ぜながら水温が57~58°Cであることを確認
            時間がくると,風呂の蓋ごと種籾の袋を取り出して40リットルの水桶につける
            手で種籾の温度が低下,冷たくなっていることを確認して,水道水を出しっぱなしの桶に漬ける
            風呂の湯は桶の水を加えながら水温を下げて排水路に捨てる
    7.浸種
            農機具の小屋に40リットル水桶を移動して,あらたに水道水を入れる
            塩水選・温湯消毒をすませた種籾の袋を並べて入れる
            水温計2個を設置
            酸素を供給するための熱帯魚用ノブクブクを設置して電源をONにする
            会津農書に従って30日間浸種するので, 直射日光が入らないように蓋をする

    
それまで1どもコメを栽培したことがない私と妻が,湖南に帰郷・帰農後,いきなり, 突然, 手順の煩雑な, 種籾の塩水選・温湯消毒・浸種を実施することになったのですから, 最初に, その作業をしているときにやってこられた,妻の実家のおとうさんが, "誠実なひと" だと評していたプロの農家の鈴木徹也さんが,妻と私の作業を見て,"おかあさんから,あなたたちにコメ作りの方法を教えてくれと頼まれていたけれど, その必要はないな・・・. 手際よく作業しているのを見ると,ただの素人ではないな・・・" と話しておられました

    作業を終えると, 妻は,"種籾の塩水選・温湯消毒・浸種が済んだら,春なのよね・・・" とうれしそうに話していました. 今朝, 雪で真っ白になっていたバイパス工事中の道路の雪もとけて,青空の下,妻の実家の玄関先に掲げて国旗・日の丸の旗がそよ風になびいていました. やまとの国は, コメつくり3000年の歴史と文化があります.

    やまとおのこ (日本男子) と人問えば,米をつくれる人と言え!
 

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