2024/07/06

捨てる農協あれば拾う農協もある・・・

    2013年4月1日に, 日本基督教団の隠退牧師になり, 東日本大震災と原発事故による放射能汚染のあと, 妻のふるさと・福島県郡山市湖南町赤津村に帰郷・帰農しましたが, 最初の年に, 有機・無農薬栽培でコメを栽培するために必要な農機具, 育苗用ハウスを整え, 2014年3月の彼岸の中日に, コシヒカリ・はえぬきの塩水選・温湯消毒・浸種して, 妻と私のコメ作りが始まりました.

    赤津村のプロの農家は, "よそもんのおめえらには, ここらのもんは誰もコメ作りを教えねえことになってんだ! 誰に教えてもらってんだ?", "農協はおめえらにコメ作りに必要な資材は売らねえことになってんだ! これは, 農協でしか手に入らねえもんだ. おめえ, 誰から横流しされてんだ? もしかしたら, どこからか盗ってきたんではねえべえなあ?"と,妻と私に語りかけてきましたが, 赤津村のプロの農家の言葉の通り, 湖南農協は, 妻と私が正組合員になることも準組合員になることも拒否・・・.

    ブログにそのことを書いたとき, 新潟農協の方からメールがありました. "新潟農協は, ここらのもんとよそもんの区別なく必要な資材を提供できるので, 必要ならいつでも連絡してください" と. "捨てる農協あれば拾う農協もある"・・・, と思った妻と私は,福島県内で, 農協の正組合員として受け入れてくれる農協を探しました.その結果, 湖南農協についで, 妻の実家から一番近い距離にある大槻農協の正組合員になることができました. 農協からしか手に入らない資材は, 大槻農協か喜久田農協で入手できるようになりました. 有機・無農薬によるコシヒカリ栽培法については, 片平農協三穂田農協のプロの農家の方々から情報提供を受けました.

    今年でコメつくり11年目・・・. 10年の歳月の流れは厳しい現実をもたらしました.上記農協のなかで,湖南農協だけが閉鎖され, 別の湖南農協に統合されました. 新潟農業の関係者の方のメールには, "農協の組合員になりたいという農家を排除するような農協はやがて潰れる・・・" とありましたが, 10年の歳月がその言葉を現実化したようです.

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