2023/02/24

<これで若い人は教会に来なくなる・・・!>

日本基督教団西中国教区の山口のちいさな教会に牧師として赴任したとき、その教会員の半数は被差別部落出身者とその関係者でした。教会の中で、彼らをめぐっていろいろな問題が発生したあと、彼らは教会を離脱していきました。

日本基督教団の他の教会だけでなく他教派の教会へも・・・。彼らは、それぞれの転出先の教会の牧師に、<吉田牧師に差別されて、教会に出入りすることができなくなりました・・・>とあることないことを理由付して、その牧師たちから、<この教会の牧師も信徒も、あなた方にがたを差別しません。ほんとうは転籍手続きをしなければならないのですが、被差別部落出身の信徒の方の緊急避難場所として薦書なしで教会員として受け入れます>との言質を得て教会を離れて行きました。教会役員会は、他の教会に信徒として移籍することはできないと、薦書を書くことをしませんでしたから・・・。

たとえば、教会の中で行われたある婚約式があります。バプテスト教会の熱心な信仰者で、教会の客員として礼拝に出席されていた娘さんを、被差別部落出身者でリーダー的な存在の教会員が、別帳会員の息子さんと結婚させたいと、そのために、婚約式を行ってほしいと言ってきました。役員会で了承をとったあと、婚約式を行うことになりましたが、その婚約式のあと、婚約式に集まった人々に見送られて、ふたりはドライブにでかけました。

それからしばらくして、婚約して、ドライブにでかけた娘さんが、歩いて帰ってきました。理由を尋ねますと、<一緒にドライブに行った先は、モーテルでした。いきなりセックスすることを求められ、私はモーテルを飛び出して、歩いて帰ってきました。私は、同じ信仰をもった人と結婚してクリスチャンホームをつくりたいので、この婚約式は破棄させてください>という返事でした。教会役員会を開いて、婚約は無効であると決議して、なんでこういう事態になったのか、教会役員会で調査することにしました。

その結果、筆者にもたらされた結論は、被差別部落出身のリーダー的存在であった教会員が、<吉田牧師のメンツを潰して、ここで伝道・牧会ができなくして、教会から吉田牧師を追い出すためだった・・・>と告白したとか・・・。

被差別部落出身の教会員は、自分たちが<被差別部落>出身であることを、<葵の御紋>にして、無理難題をふきかけ、それが思い通りにならないと、<吉田牧師は、被差別部落の人を差別している!>と、筆者に、誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせ続けました。牧師である筆者に、誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせ続ける人は、一般の人ではなく、被差別部落出身の人たちでした。

筆者は、なにがどうなっているのか、現実を把握することができず、ただ、主なる神さまに祈るのみでした。<主なる神さま、何が起こっているのでしょう? わたしが被差別部落のひとを差別していないのは、あなたがご存知です。部落差別とはなになのですか? どうしたら、伝道と牧会の妨げになる部落差別を取り除くことができるのか、教えてください・・・>と祈るのみでした。

さいわい、客員の娘さんは、いい伴侶にめぐまれて、教会を去って行きました。筆者、その娘さんに、教会員の非礼(犯罪的行為)をわびるとともに、この教会には、二度と近づかないことをすすめました。

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