2025/02/05

隣は何をする人ぞ・・・?

    昨夜, 大塚邦明著 "健やかに老いるための時間老年学" を読んでいました.

    大塚邦明氏は, 1948年生まれ・・・. 私と同じ年に生まれたので, 団塊世代に属する人です. その本を出版したときは, 東京女子医科大学名誉教授で, 時間老年学の師である, アメリカのミネソタ大学 Halberg 教授の Kalberg Chronobiology Center の名誉研究員・・・.

    その本の中に, "隣は何をする人ぞ?" という文章があり, このようなことが書かれていました.

    "老人の独居は, 大都会でこそ問題です. 田舎の町では, 比較的町内会の互助の習慣が強く,隣近所の付き合いは頻繁です. たとえ離れた地域に住んでいる単身世帯であっても, 民生委員の働きかけが
充実していて効果的です.
    一方, 都会では, その状況は大きく異なります. 個人情報の保護という大きな壁が立ちはだかり, 単身世帯の高齢者は, 得てして社会から孤立した状況が余儀なくされます. 同じマンションに住んでいても, '隣は何をする人ぞ?' と思った経験は, みなさんも少なくないに違いありません・・・"


    この文章を読んで, 妻と話し合いましたが, 著者の大塚邦明氏は, 東京という大都会での暮らしと生活が長く, 大都会の現状認識は出来ても,"田舎の町" についての現状認識は, 実際の現状とはかなりずれがあるのではないかと思いました. "田舎の町" から, "田舎の村"へ, "田舎の村" から "高齢化・過疎化した山里" に足を踏み入れますと, 日本の今の社会は, 大都会の高齢者も地方の高齢者もほとんど同じ状況に置かれていることに気付かされます.

    妻の故郷・福島県郡山市湖南町赤津村という, 東北地方有数の
 32万人の大都市にありながら, 郡山市の西の最果てにある "田舎の町" でも, "高齢者の社会から孤立した状況" は多々見られます.多くの農家は, "昔は結といった相互扶助があったけれど, 今はない! 今はカネの世の中だ! つきあってほしければ金さ寄越せ! 金さ寄越せば何の問題もねえ!" と言いますが, 経済的ゆとりのない "よそもん" の高齢者は, "ここらのもん" から排除・疎外され不遇の人生を閉じることになります.

    "超高齢者" の置かれた状況は, 大都会も地方の田舎の町も, なにも変わることがない同じ状況なのです

    日本全国, どこに身を置いていても, 著者の大塚邦明氏がいうように "そのような社会では " 他者に "頼ることなく自分たちで自分の健康を維持し,長寿を目指すこと. 答えはこれ一つです". 著者は, "老化とは,言い換えれば,死を迎えるための準備を進めていくこと" だと言いますが, 人生はどのような人の人生もすべて, 主なる神さまから貸し与えられたもの, それを神さまのみ手に返すときのこころ備えをいつもしておくことが大切です. 神によって造られた被造物としての人間は, その死に際して,  たったひとりで,  主なる神さまにであうことになるのですから・・・.
   
    

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