昼食後, Googleマップの Street Viewで山口県周南地方を散策しました.
日本基督教団西中国教区の山口県下松市のちいさな教会の牧師をしていた30年間に出会った方々の家の前を, Googleマップの Street Viewで山口県周南地方を散策しました.
いまでもつながりがあるのは, その小さな教会の高齢の姉妹と求道者の壮年の方の2人だけ・・・. インターネットで関連情報を集めながら, 彼らの生活と暮らしぶりを想像するのですが, 環境は大きく変わってしまったようです. 教会の会計担当役員をされていた方の田んぼは雑草で覆われていました. 彼は, 私と同じ年に生まれた団塊世代・・・. "生涯現役" を目標に生きていた方ですが, 耕作放棄地になったそのたんぼになにとなくさびしさを感じました. 教会の庭に, ぶどうの苗木を移植, "翠峰" というマスカットのようなぶどうが収穫できたとき, 彼も自分の家の庭に同じ品種のぶどうを植えたのですが, そのぶどうの木, 枯れてしまったようです. 彼の息子さんの自動車整備工場は順調に発展しているようなので, ほっとしました.
その御夫婦には, "どの日本基督教団の教会に移籍するか, 決まったら連絡ください. 元主任担任牧師として薦書を書きますから・・・" といって教会を離れたのですが, その後一度も連絡はありませんでした. 赴任した年のペンテコステの主日礼拝で, "聖霊降臨日" を "しょうりょうこうりんび" と読み, "御霊に導かれて" という説教題を "おんりょうにみちびかれて" と読んだ, キリスト教主義大学出身の彼独特の表現に, なんどびっくりさせられたことやら・・・. アメリカのシアトルに留学したこともあり, アメリカ帰りということもあって, 主日礼拝には "MUSTANG" に乗ってやってきていました.
彼も, 無学歴・無資格 (Academic Outsider) の私の行動にびっくりさせられたようです. "吉田先生,教会に庭の駐車場跡地を開墾してミニ菜園をつくり, 毎年, 同じ場所に同じ野菜を植えていますが, 私の庭にスイカを植えると次の年は連作障害になります. 吉田先生は毎年同じ場所でスイカを栽培して毎年きちんと収穫していますが, なにかしてますか?" と尋ねてきたことがありますが, "種をまくのは私ですが,それを育てて実を結ばせてくださるのは神さまですから・・・" と答えていました.教会会計役員の彼は, "信徒が献金すると信徒が貧しくなるから, 献金はほどほどでいい. 牧師は, 神さまが養ってくださるから・・・" とアメリカ流の信仰生活を実践していました.
教会を離れるとき,教会役員会で牧師の年金額について話し合いがありました. そのとき, 教会会計役員の方は激怒・・・. "吉田牧師の月収は私の3分の1にみたないのに, 奥さんとの年齢差が8年あるから加給年金がつく, 私は農地の宅地並み課税で固定資産税を月60,000払わないといけない. 両方を計算にいれると,信徒の私と吉田先生の老後の収入は同額になる! そんなことは絶対に許せねえ!" と話していました. 退職金も放棄して教会を離れることになりましたが, 被差別部落出身の教会員が, "吉田牧師がこの教会を離れるときは, 私たちのお金は一銭も持ち出させない!" と強弁していたので・・・. 教会書記の役員御夫婦も, "この30年間, 吉田先生は神さまが守ってくださいました.隠退されたあとも神さまが守ってくださると信じていますので, 退職金は放棄してください・・・" と話していました.教会を離れるとき, 教会役員会の要望で, 宗教法人の解散手続きを行いましたが, 残余財産は全額, 包括団体である日本基督教団に寄付行為しました."東日本大震災の被災にあった日本基督教団の再建に用いてくださればさいわいです" との要望を添えて・・・ (日本基督教団が教会の土地を処分してえた金額は1,800万円). 宗教法人解散手続きの法定費用,また手続きのための福島から山口までの旅費と宿泊費・諸経費はすべて牧師個人の負担で処理しました.
妻は, "人生の晩年, もう一度山口を旅したいわ・・・" と話していますが, 教会の関係者の住んでいた場所を尋ねることはなさそうです. 下松市をたずねることがあるとすれば, 笠戸島の漁村と漁港の風景を見るだけ・・・. 次回, Googleマップの Street Viewで会計担当役員の方の田んぼを見たとき, 耕作放棄地ではなく, 田植え後のみどり一色の田か, 刈り入れ前の黄金の田であってほしいと願いました.
2025/02/04
昼食後, Googleマップの Street Viewで山口県周南地方を散策・・・
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