今日は、風がつよかったのですが、午前中、妻とふたりで、妻の実家の棚田の上段と中段の田の間の畦道の整備をしました。デコボコしていて、一輪車、二輪車などの運搬具でものを運ぶときにハンドルをとられますので、開墾鍬で、凹凸部分を削り取って平らにしました。
<春きにけらし春よ春
まだ白雪の積れども
若菜の萌えて色青き
こゝちこそすれ砂の上に>
作業をしながらふと、藤村の詩の一節を思い出しました。中学3年生のときに暗唱した詩の一節・・・。妻の実家の棚田の田も急速に雪解けがはじまっています。棚田の下段のコシヒカリの田は、ほとんど雪がとけました。ハス田はまだ少し雪が残っています。中段のはえぬき田はまだ20cmほど積雪、温水田は15cmほど・・・。田畑転換した畑は25cmほど積雪・・・。棚田の田の畦から見た会津磐梯山は、うっすら雪化粧・・・。せせらぎの雪解けの水の音は、すっかり春の音・・・。妻は、フキノトウを収穫していました。妻のふるさと・湖南に帰郷・帰農して、農薬・除草剤を使わなくなって10年目の今年、妻の実家の田んぼの田の土手や畦に自生するフキノウトウは、食べても安全です。
吉田向学の『湖南賛歌』の1節です。
雪の下から 芽を出して
土手やあぜ道 フキノトウ
細かく刻んで 炒めては
味噌と砂糖で 味をつけ
かげろう燃ゆる 野に出でて
摘むも楽しき フキノトウ
ひとの人生の 短さに
よくにた味の ほろ苦さ
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