2022/03/29

平和を作り出すのに必要なものは、断念・節約・忍耐・堅実・・・

昨夜、ヤスパース著『哲学入門』を読んでいました。何度目の通読になるでしょうか・・・。昨夜は、第1章、第2章・・・と正順で読まないで、第9章、第8章・・・と逆順で読むことにしまいた。

第9章は、<人類の歴史>・・・。

人類の歴史の目標のひとつは、<人類の統一>・・・。それは、世界の国々が戦争をやめ平和を享受することができる日に達成されます。<歴史的に異なった>国々が、それにもかかわらず、<無制約な交流>を続けることにおいてのみ獲得することができます。その前提は、<暴力>(戦争・侵略)ではなく<法>・・・。

ヤスパースは、このようにいいます。

どんな国家にも絶対優越権を与えないで、
むしろ法的秩序とその機能を有する人類にだけふさわしいような法の世界秩序によって、
戦争の終結が達成されるでしょう。

しかし人間性が交わりを欲し、またたとえまだ適法的にはなってはいないが、
いずれ適法的になるところの法的秩序のために、暴力の放棄を欲するとしても、
このような心術の説得力からして未来を一義的に幸福だとみるところの楽天主義は、
けっして私たちの役には立たないのであります
・・・
交わりの代わりに他者の排撃、権力欲や暴力欲、利得に対する盲目的な願望をかけた戦争の機会や、一切を犠牲にし、生命を賭する野蛮な冒険などによる大衆の熱狂、をみます。それに反して、大衆は断念・節約・忍耐・堅実な状態を築きあげるという地味な仕事、などにはあまり気がすすまないことを私たちは知るのであります・・・>。



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