2024/06/16

日本の"穢多" は英語に訳すと"constable"・・・?

    午後, 英語辞典を紐解いていましたが, 日本の近世幕藩体制下の司法・警察である "穢多" 役は, 英語に翻訳するときに対応する英単語は, "constable"・・・. 

    "Oxford Dictionary of Law" の "police officer" の定義 "A person who, whatever his rank within a police force, holds the ancient office of constable, i.e. one who has undertaken to serve the Crown as an office of the peace. His office is, in law, independent. He is not technically a Crown servant the Crown neither appoints him nor pays him, nor is he a local authority employee." (警察組織内での階級にかかわらず, 巡査という古来の職に就いている人物, すなわち治安維持の役職として国王に仕えることを引き受けた人物. その職は法律上は独立している. 彼は厳密には国王の召使ではなく, 国王は彼を任命も給料の支払いもせず, また彼は地方自治体の職員でもない. Google翻訳) に出てくる "constable" (巡査)・・・. 

    "Dictionary of Policing" に, "constables" と "constabulary independence" の見出し語がありました. "constables" については, "Today, the constable is the entry rank to the Police Service. . Historically, however, the office of constable was a locally elected role undertaken by worthy men of the community." (今日, 巡査は警察の初級階級です.しかし, 歴史的には, 巡査の職は地域社会の有能な男性によって地元で選出される役割でした. Google翻訳) との要約がありました. 

    近世幕藩体制下の村にあっては, 百姓身分の支配階級で行政の担当者である庄屋の下, その関係者がその村の治安維持にあたる穢多役を拝命されることも珍しくなかったようです. "穢多" 役 は, "賤民であり, 下級警察官の職務を強制された" と主張する, 左翼主義思想の差別思想・賤民史観と違って, 彼らは, "地域社会の有能な男性" であった・・・. 当時の警察職務はすべて文書で命令を受けたり職務内容を報告しなければならなかったので, 読み書きができ要る知識階級・・・. 近代でも現代でも, 警察官が不正・不法を働く場合がありますが, それに対しては, 犯罪が立証され, 犯罪者としてお仕置きを受けることになります. その文書を, 左翼主義思想の賤民史観の学者・研究者・教育者は, "穢多" が差別されていたことの証左であると主張します.  "あらゆる犯罪は革命的である" という左翼主義思想の理念に従えば, 近世・近代の警察官の犯罪・不祥事は, 彼らに対する差別であると強弁することになるのでしょうが, 近世幕藩体制下にあって, "穢多" が仕えていたのは, "藩主" などの権力者ではなく, 彼らも服さなければならない "法" そのものです


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