スイスの哲学者・アミエルの言葉・・・
<愛国心>、人が<祖国>を<愛するのは、それが与え若しくは許す幸福のためではない。ただ他愛なく何故か知らずに、又は気高い心で報酬を待たずに愛するのである>。
筆者は団塊世代に属します。しかし、単純にそう言い切っていいのかどうか・・・。筆者は、同世代の人々とその時代精神を共有していないからです。高校3年の3学期を前に、地方公務員をしていた父が脳梗塞で倒れ再起不能に陥りました。筆者は大学進学を、妹は高校進学をあきらめ、母と一緒に、働いて、3人の収入の50%が医療費に消える暮らしを5年間続けました。その間、中学生であった弟は、高校・大学へ・・・。父がなくなった翌年、<高額医療補助制度>ができました。母と筆者と妹の3人で、父を看病し、家計を支えていた時代は、<民法>のみの世界・・・。<社会法>はまだ、母と筆者と妹の生活と暮らしのはるか後方にいました。つまり、筆者は、アミエルのいう<幸福>から縁のない存在でした。
筆者は、生活保護だの補助金だのという世界とは無縁の生き方をしてきました。筆者の置かれた状況を<所与>として受け止め、そのなかで、人生における試練の意味を考えてきました。『聖書』と『万葉集』、『ファウスト』、実存主義哲学のやスパース、法哲学のラートブルフ、神学者のバルトの書籍を読みながら、自らのうちに<愛国心>を育ててきました。社会的問題とひずみがいろいろな不幸をもたらしていたとしても、日本という国に生まれ、育ち、その自然と文化と歴史の中に生き続けることが許されていることに、感謝の思いを持ちながら・・・。
<愛国心>とは、国から愛されることがなくても、その国民として国を愛し続ける精神のことです。
2022/06/30
愛国心・・・
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