猪苗代から戻ると、郵便受けに、日本の古本屋経由で注文したいた阿部斉著『H・アーレンと暗い時代の人々』が届けられていました。
筆者、65歳になったとき、それ以降の人生においては、それ以前に経験したり挑戦したりしたことがない世界には踏み入らないことを決めました。それは、読書についても言えることなので、ハンナ・アーレンとその著作については、65歳以前には視野に入ってこなかったので、政治哲学者としての彼女の著作を読み始めることはなかったのですが、哲学者・ヤスパースの読書を続けていく中で、このハンナ・アーレントに出会いました。
今、ヤスパース著『哲学』(全3巻)は、<統合>について哲学的考察をしている部分を精読していますが、『H・アーレンと暗い時代の人々』の<カール・ヤスパース 世界国家の市民?>も<統合>をテーマにした論述であるようです。
ヤスパースの著作を通じてだけでなく、生前、ヤスパースと親交のあったハンナ・アーレンとの言葉を通して、ヤスパースのひととなりを知ることができることは、しあわせ・・・。これまで、哲学者ヤスパースのひととなりは、彼の自伝的著作を通してのみ知っていたにすぎませんので・・・。
2022/04/27
阿部斉著『H・アーレンと暗い時代の人々』が届く・・・
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